L社職員さんが魔法界に来たようです【MASHLE】 (ページ36)

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カルド・ゲヘナと小鳥ページ36

カルドside

一目惚れだった
彼女を最初に見た時、｢綺麗」だと思った
味覚が合う合わないとかどうでも良くなった
試練で血を流す姿を見て「もったいない」と思ってしまった
戦う姿はまさに「勇ましく」そして、｢美しかった｣
任務で働き蜂や魔弾の射手を見る目が、あのウジ虫を見るような目で見られることが羨ましかった

27歳男性が16歳の女の子に恋心を抱いているのはいいと思うんだ。待てばいい話だからね
けど、彼女の体液を食したいという気持ちは変わっていると十分に察している

そして、そんな彼女と今日はデーゲフンゲフン
…お出かけに行く
夢か？これは夢なのだろうか
いや、誘ったのは自分なのだがまさか現実になるとは思わなかった

…え？あのAから取った銃弾はどうしたって？
それは…

想像におまかせするよ

おっと、こうしている場合じゃない。早く集合場所に行かなければ
＿＿＿＿＿＿
何時どんな時間帯でもマーチェット通りは騒がしく、人も多い
確か待ち合わせ場所は、時計台の近く…あ、いたいた

え、待って可愛い
露出や派手な色が少ないロングワンースなどで知的な雰囲気を出しつつ、薄茶色のベレー帽で話しかけにくいような雰囲気を無くしている
まさか、お洒落さんだったのか？最高か

「おはよう、Aちゃん」
『あ、おはようございます』

ん"声綺"麗"

「似合ってるね。自分で買ったのかい？」
『いえ、ツララさんにちょっとした助言を』

ありがとうツララ。今度、暖かい蜂蜜奢ってあげる

『そろそろ。行きませんか？』
「？、なんでだい？まだ開く時間じゃないけど…」
『少しだけ、ここを周って見たいんです。案内されても気になっているところが何箇所かあったので』

可愛い。すっごく可愛い。もうこれデートって言っていいんじゃない？もういいよね？ね？
どこまでも連れ行ける、なんならさら…馬鹿か
流石に攫うのはダメだ。うん

「うん、いいよ。行こっか」
「人が混んでるから迷わない…ように…」

もう、Aちゃんの姿を見失ってしまった
＿＿＿＿＿＿
結局、手を繋ぐことになった
え、柔らか〜。赤ちゃんか？

『…すみません。情けないところを見せてしまい』
「ううん。全然いいよ。なんなら僕のところでだけ素を出してもいいよ。…なんちゃって」

うん、どんどん晒して。お願いだから
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限界オタクカルドさんからしか得られない栄養がある