L社職員さんが魔法界に来たようです【MASHLE】 (ページ31)

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Aside

魔弾の射手は、余裕そうに話している

「…君が僕達を狙った人かい？」
【そうだな】
『誰からの依頼ですか？』
【それは、教えられないな。俺は、客の個人情報は守る主義でな】

つくずく嫌な奴だな

『魔弾の射手。いや、F-01-69。お前を収容所に連行する』
「え」

カルドさんがこちらを「それは、初耳だぞ」という顔で見ている
今言ったからな

【名前では呼んでくれないんだな】
『誰がお前の名前を呼びたがる』
『カルドさん。転送魔法の準備は出来ますか？』
「…あ、あぁ。今やるよ」

カルドさんはそう言い、転送魔法の準備を進めていた

【…その必要はないぞ】

F-01-69がそう言った瞬間、青い魔法陣が私とカルドさんの下に現れた
＿＿＿＿＿＿
『っだぁ！』

落ちてしまったみたいだ
周りを見渡して見れば、何時もの収容所だった
…成程、『転送の魔法陣』を使ったのか

そういや、カルドさんは？
と、思い周りをまた見渡して見れば、いつの間にか横に立っていた

「大丈夫ですか？酔ってないですか？」
『え、えぇ』

流石にそこまで酔ってはいない

【A。俺の部屋はどこだ？】
『今案内する』

「…私達、ここでお別れみたいですね」
「予定が空いたら、武器の展覧会にいきましょうか？」
『…行きましょう』

こうして、邸宅の騒動は終わり。今日の作業も進め、F-01-69と女王蜂の報告書を書き終え、気づけば夜になっていた

今日は、月が綺麗だな
こんな日は、暗殺にはあまり向かない。窓際で月を眺めるのが1番良い
こうやって、月を眺めると何も考えずに済むからな

［僕は、チーフに殺されたいです］

［なんで■■を殺した！］

［もうなにもかもが嫌なの！！］

…前言撤回。色々と考えてしまう
今日は、もう寝よう。流石に疲れた
布団に潜ろうとした時、窓の外に人影があったがどうせ幻覚か動物だろう
＿＿＿＿＿＿
？？side

危なかった
危うく小娘にバレてボッコボッコにされるところだった

お父様は、あの小娘を攫ってこいと言っていたが、本当にあの小娘が化け物の情報を持っているのか？
子供にしか見えなかったぞ

…もうこんな時間か、デリザスタ様のところに行かなければ
小娘を攫うには、まだ早い段階だ