L社職員さんが魔法界に来たようです【MASHLE】 (ページ4)

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ライオ side

今日はとてもいい天気だったからワイフに頼まれた買い物を済まそうと思ったら思わない出来事が起きてしまった
そう、それは魔物でも亡霊でもない化け物がいた
白と黒の体、蝶の頭、左右に2つずつ腕が生え、真ん中にはもう1つ腕が生えている化け物だ

現在、それと対峙しているが全く効いているようには見えない
かといって大きい魔法を使うというのも違う
騒ぎが大きくなってしまったら俺がさらに輝いてしまうじゃないか

【なんですか？そのレーザーみたいなの。威力は強そうなのに痛くも痒くもありませんね】
「…あぁ、そうか。ならばもっと強くしてやろうか」

実際にはそんなこと出来ない。いや、出来るのだが
このままやってしまえば店に影響がでてしまう
んー、どうしたものか

そんなことを考えていたらとんでもないことが起きてしまった
"大剣を持った少女が化け物の腕を切ったのだ"
その少女は空から落ちてきたかと思ったが、近くの建物の2階から飛び降りたらしい

【ｯ！ひ、久しぶりですね。Aさん。お元気でしたか？】

こんな化け物と知り合いなのか。何者なんだこの少女は

【それに、随分と派手な登場じゃないですか。貴女らしくないですね】
『……』
【…無口なのは変わりありませんね。けど、私は嬉しいですよ】
【だって、貴女が私をそんなドブネズミを見るような目で見てくれるのだから！】

化け物は先程の紳士的な態度とは一変し、ただの変態になった
って、そんなこと考えてる場合じゃなかった

「おい、そこの君。危ないから離れてくれ。こいつは私が仕留める」
『…そうですが。けど…』

少女の顔はずっと見えなかったがようやく見えた
少女の顔は死体のような死んだ顔だった。全てを諦めている顔だった

『貴方、対処しきれてないじゃないですか』

周りがザワつく
そりゃ、そうだ。神覚者をけなすような言い方をしているのだから
だが、それも事実なんだよな

「…分かった。こいつはお前に任せる」
『…そうですか』

冷たいな

勝負は一瞬だった
まず化け物が棺桶を出して攻撃をしようとしたところで少女が稲妻の如く動き棺桶と化け物ごと切ってしまったのだ

いや、どゆこと？
女の子が出せる力じゃないよな？
んでそんなデカい剣振り回せんの？

そして、周囲は少し落ち着いてからまた、騒がしくなった
今度は少女にアザがついてなかった件だ

どんだけこの子は周囲を騒がせるんだ？
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ライオさんのキャラあってる？