L社職員さんが魔法界に来たようです【MASHLE】 (ページ28)

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エッじゃない奴の注意
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Aside

雑談をしながら調査していると暖炉の近くにボタンがあった

「…押すかい？」
『なんでこちらに押し付けるんですか』
「いや、若い子なら押したがるのかと…」

ボタンを押して散々な目にあった時があったからな

「じゃあ、押すよ」

そう言い、カルドさんがボタンを押すと
ポチッと変な音がし、暖炉がガシャンガシャンと変形し、扉が出来た
なんだこれ

「Aちゃんはこういうの好きかい？」
『いえ、こういうのにはあまり…』

なんか、響かないんだよな
あの人だったら大はしゃぎしているだろうがな

「入ってみようか」
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地下には酷く、血と内蔵が腐った臭いが充満している
やはり、死体には首がなく、胸部の内蔵もろもろが飛び出していた
これは、キツイな
思わず顔をしかめてしまう

「大丈夫かい？無理だったら上に戻ってもいいんだよ？」
『…大丈夫です』
「やはり、これもL社というところで？」
『はい』

死ぬ程見てきたが、この量は初めて見る
そう考えているうちに、聞き慣れた発砲音が聞こえた
その発砲音は、あのクソ野郎(射手)の仕業とすぐに分かってしまった
弾丸が向かうのは、カルドさんの頭だった

『！、危ない！！』

思わずカルドさんを突き飛ばし、カルドさんの頭は無事だったが自分の肩に被弾してしまった

『ッ〜〜〜！！』
「Aちゃん！」

被弾してしまったところが燃える様に熱い
呼吸を整えよう。シ協会で習った呼吸法を

「止血、いや。何か撃ち込まれいたから…」

カルドさんが慌てている
貴方は、気にしなくていい、その内歩ける様になるから

「…ごめん、Aちゃん」

カルドさんはそう言い、傷口のほうに指を入れた

『っぐ！ぁ、ぅあ』

中がぐちゃぐちゃに、かき乱されて
嫌だ、嫌だ嫌だ。

「大丈夫。大丈夫ですから」
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やっと痛みが引いて来た
最初から最後まで頭を撫でられていた気がする

『…ふーっ。ふーっ』
「……すみません。Aさん。このまま回復魔法を打てば、弾が肉の中に残ってしまうので」
『そう、ですか』

痛みが引いてもさっきのが痛すぎてまともな返事も出来ない

「歩けます？」
『歩け、ます』

よろよろと歩くことしか出来ない

「…失礼します」

いきなりの浮遊感に襲われた
…運ばれている？
なんだっけ、この運ばれ方
…お姫様抱っこだったけ？

「暫くはこの方法で移動してもいいですか？」
『…はい』

地下の更なる奥へと進んだ