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Aside

幻想体が収容されている階は、趣があってとても綺麗だが、その内幻想体達が脱走してここらがボロボロになる姿が目に見える

「寒、ここなんか寒くない?」
『そうですか?今日の気温はかなり暖かいはずですが』

そういや、とある区では幽霊とやらが近くにいると寒気がするという噂があったな

『幽霊でもいるんじゃないんですかね?』
「…え」

…ミスったか?
1番安全な幻想体の赤ずきんの傭兵の収容室の前まで来た

「ここ、安全だよね?寒くないよね?」
『寒くありませんか、安全かは保証出来ません』
「嘘でしょ?」
『まあ、何かあれば守りますので。一応安心してください』
「安全出来んのか出来ないのか…」
______
部屋はまだ荒れてなく、基本的な家具は揃っている

【………】

赤ずきんさんはこちらを見ている

「ねぇ。本当に安全だよね?」

ツララさんがこちらにコソコソ声で話してきた

『安全です。現在の精神力をかなり安定してます』
「…明らかにこっちを睨みつけてるんだけど」

赤ずきんさんの方を見たが、目を逸らされてしまった
本当だろうか?

【…フン】
「機嫌、すごく悪そう。まぁいいや。この幻想体について教えて」
『はい。赤ずきんの傭兵は、その名の通り、傭兵てす』
「赤ずきんってあの童話の?」
『はい』
『幻想体には、それぞれの「オブジェクト分類」というものがされていて、まあ固体番号というものです』
『赤ずきんはその中の「F」、「童話」に分類されています』

他の番号の説明は、今度にしておこう

『「童話」に分類されている幻想体達は皆童話の話が、変わってしまったと言ったらいいのですかね。変な風に湾曲されているんです』
「赤ずきんも?」
『はい。赤ずきんさんの場合は、話の最後に「大きくて悪い狼」という幻想体に出会い、彼女の物語にねじれが発生してしまったものです』
「ねじれ…」

【…今、狼って言った?】
「え」

いつの間にか、ツララさんの背後には赤ずきんさんがいた
念の為、武器を取り出す

【私は、あのクソ狼を殺すならなんだってするわ。報酬も無料(タダ)にするだから『赤ずきんさん』
『それ以上迷惑をかけないで下さい。ツララさんが怖がっています』
『それに、まだ狼は来ていません』
【…まだ、ってことは。いつか連れてくるのよね?】
【連れて来た時は、真っ先に私を呼びなさい。殺してやるわ】

…ツララさんがとても震えている

・→←L社職員と魔法研究管理局局長



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みきりねこ(プロフ) - チョコミントアイスさん» 最高っすねぇ〜 (3月29日 22時) (レス) id: 07c0467348 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミントアイス(プロフ) - 好き×好きは最高だぜ〜! (3月29日 21時) (レス) id: 4c4c6fd317 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みきりねこ | 作成日時:2024年3月1日 18時

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