L社職員さんが魔法界に来たようです【MASHLE】 (ページ17)

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レインside

「…なんだ。あれは」
『あぁ。そうでした。貴方はあまり見ない方がいいかもしれません』
『すみませんが。その質問には答えれません。私も初めて見たので』
『見るのが辛かったら目をつぶって深呼吸をして下さい』

そういう問題ではない
何故、あんなのが徘徊しているんだ
あの化け物中にある影の正体は何となく分かるが、一応Aに聞いてみよう

「大丈夫だ。…なぁ、中に見える人影はなんだと思う？」
『…貴方を想像はついてるでしょう。きっと、例の行方不明者です』
『それと、あの小屋周辺にいた動物達でしょう』
『どうしてああなってしまったのかは、予想がつきません』
「…そうか」

こいつも知らないことが起きているというのは、かなり致命傷だな
こいつも知らないなら俺らも知らない。詰みだな

『……レインさん。友達って何だと思います？』
「？、何でいきなr『自分の言う通りにしてくれる他人ですか？長年仲良くしていた人ですか？』
「…すまないが。俺には分からない」
『えぇ、大丈夫です。ここからは単なる自語りです』

こいつ、こんな雑談をする奴だったか？
相槌ぐらいはしてやろう

『友達というのは、人によって解釈がありますよね』
「あぁ」
『けど、大半の人達は自分と相手との友達のラインが分からない。気づいたら友達という関係になっていた、というのが殆どでしょう』
『友達になるきっかけというのは、無いに等しいでしょう』

確かに、マックスと話している内に、何故か友達という関係になっていたな

『…銀河の子は、"その友達になるライン"がハッキリしています』
『「友達の証」と称した石を友達にプレゼントとしているのなら、かなりハッキリしているでしょう？』
「そうだな」

本当にこの話は、こいつが話したいだけなのか？

『…もし、レインさんは友達と絶交してしまったらどうします？』

いきなりだな

『後悔しますか？素直に謝りますか？そのまま放置しますか？』
「…後悔して謝るかもな」
『そうですね。大半はそうするでしょう。ですが、銀河の子は違います』

こいつは自分の話と銀河の子の説明を同時に話しているのか？

『銀河の子の場合、"自分が渡した小石で殺すんです"』
「…どういうことだ？」

小石で殺す。撲殺でもするのか？

『それは【あれ。お姉ちゃん。何してるの？】ｯ！？』

Aが話そうとすると突然、"肌や髪が、空や銀河の星に似ている少年"が話しかけてきた