L社職員さんが魔法界に来たようです【MASHLE】 (ページ15)

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レインside

Aがまた珍しいものを見つけたらしい

「さぁさぁ、よってらっしゃい見てらっしゃい！今からマジックショーを始めるよ！！」
『…』

マジックか
確かに、こいつの世界にはあまりなさそうなやつだ

「見るか？」
『いいんですか？』
「今回の目的は街の案内だ。見るぐらい良いだろう」
『！、ありがとうございます』

Aとしばらくマジックを見て、昼食を食べに行った
そしてこの後は一応学校に通うということで杖を選びに行こうとした
そう、"行こうとしたんだ"
＿＿＿＿＿＿
「お願いします。レイン様！貴方しか頼れる人がいないのです！！」

一般人がなぜか自分の足にしがみついている

「…すまないが。離してくれないか。まともな話が出来ない」
「！！、話を聞いて下さるのですか？」
「聞きはする。だが要件を呑むと思うなよ」
「A、案内は中止にする」
『分かりました』

人気のない路地裏についた

「…それで、話というのは？」
「はい。最近、子供が行方不明になったのです」
「行方不明？それなら、警察に頼れば良いじゃねぇか」

なんでわざわざ神覚者に？

「頼りました。ですが、相手にされなかったのです」
「貧民の相手をする程暇じゃないと、言われたのです」

…なるほど

『……その件、私が受けてもよろしいですか？』

なぜいきなりそんなことを？
もしかして、例の化け物と何か関係があるのか？

「え、え？受けてくれるのは嬉しいけど、貴女子供よね？そんな危険なことに首をつっこんでいいの？」

それはそうだな

『いいのです。私はこういう意味の分からない事件に強いので』
『レインさんもそれでいいですね？』
「…良いだろう。だが、俺も連れてけ」
『ということですので、詳細を教えて下さい』
＿＿＿＿＿＿
状況を整理する
まずアイツが言っていた通り息子が森で行方不明になった
アイツ自身も探したみたいだが、魔力探知に引っかからなかったそうだ
心当たりがあるとすれば息子には最近、新しい友達が出来たと
その友達は、"肌や髪が、空や銀河の星に似ていた"とのことだ

「…A、何か心当たりはあったか？」
『…該当したのが1つだけいます』
「ならば、森へ行こう。ここからは遠いから箒で行く、乗れ」
『分かりました』