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Aside
ドンドンと扉を叩く音がする
こちらは寝起きなんだがな
『…どうぞ』
扉が勢いよく開いた
「また魔法局から呼び出しくらってるけど。お前何やったの?」
『…』
心が沢山ありすぎでどれか分からないな
_____
昨日ぶりに見た内装だ
今回は最初から神覚者さん達がいる
昨日いたウォールバーグさんもいた
昨日ジョシュアさんに名前を教えてもらったから失礼はないはず…
「…なんでここに呼ばれたか分かるか?」
『……分かりません』
「手紙を読まなかったのか?」
『はい』
手紙を見てもそんな変わらないからな
というか、さっきからオーターさんがこちらを睨んでいる気がする
いや、睨んでいる
「まあ、いい。今回呼んだのはな、お前のこの世界での立場が決まった」
『…え?』
「昨日の会議での話し合いで決まったんだ」
「そう、お前は特殊警備隊隊長となった」
『………』
ありがた迷惑過ぎるな
「いきなりこんなことを言われて訳が分からないだろう。そうだな、理由としてはお前が唯一この世界であの化け物達のことに詳しいからだ」
「単純だろう?」
『…まぁ、はい』
そのままくたばっていれば良かったのに
「だが魔法が使えないお前を外に置くというのは危険だ。だからお前はこちらで保護という形で寝泊まりして貰う」
『そうですか』
それはどうでもいいが
「…意外と冷静なんだな。もっと驚くと思ったが」
『私は驚いているつもりですがね』
ライオさんが黙ってしまった
もう喋ることがないということか。ならば、一旦家に帰って報告したい
「わしにも報告がある」
『……』
「君、わしの学校に入らんかね?」
周りが一層騒がしくなった
うん、まあそりゃそうだろ
「もし入ると言った用に書類の手続きは済ましているぞ」
…逃げる道はなさそうだな
まあ、学校には今まで行かなかったから行けるのは嬉しいがな
『入ります』
「分かった。こちらで勝手に進めてもいいかね?」
『いいですよ』
「ふむ、では御家族に情報を伝えてきなさい。この連絡機で電話ができる」
『ありがとうございます』
_____
それで渡されたのが兎型の電話だと思うか?
後ろの方ではまだ騒ぎが収まっていないようだ
とりあえず電話してみるか
〈…あ、はいもしもし。ジョシュアです〉
『Aです』
〈あ?なんの用だよ〉
ジョシュアさんに先程の出来事を伝えた
〈そうか。ばあちゃんに伝えとく〉
〈たまには連絡してくれよ〉
そう言われ切られてしまった
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みきりねこ(プロフ) - チョコミントアイスさん» 最高っすねぇ〜 (3月29日 22時) (レス) id: 07c0467348 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミントアイス(プロフ) - 好き×好きは最高だぜ〜! (3月29日 21時) (レス) id: 4c4c6fd317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みきりねこ | 作成日時:2024年3月1日 18時