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Aside
後ろから声が聞こえた
おばあちゃんのような声だった
勇気を出してふりかえった
「やっぱり。ユミね、久しぶり!」
やはり声の主はおばあちゃんだった
「魔法局からやっと解放されたのね。よし!今日はご馳走を作るからね」
『…?』
意味が分からない
いきなり妹の名前を呼ばれ、自分の孫のように接されているのだから
それに、魔法局?とはなんだ
また奥の方から足音が聞こえる
次に出てきたのは男の人だった
「ちょっと、ばあちゃん。先に行くなよ。転んだら危な…え?」
「お、お前。ユミ…いや違うユミはこんな服を着てなかった」
「お前、何者だ?どっから来た」
男の人がこちらに棒のようなものを指している
「やめてあげてジョシュア。ユミは魔法局から出たばっかだよ?」
「…違う、違うよ。……ばあちゃんは先に行っててこの人と話をしたいから」
「…分かったわ。けど、傷つけないでね?」
「うん」
そう言われておばあさんはどこかへ行った
「…質問に答えてくれ。まず、お前は何者だ?」
『…』
なんと言おうか
目が覚めたら見たことがない場所にいたし
魔法局、魔法。魔法というものがあれば説明がつくか?
『…目が覚めたらここにいました』
「?、それだけか?記憶とかあるんじゃ?」
『…記憶はありますが今は言いたくないですね』
「…まあ、人には探られたくないこともあるだろうし、聞かないようにしてやる」
質問はそれだけか
「俺の名前はジョシュア。お前は?」
『…A』
「Aか。いい名前だな」
「街に案内するから着いてきてくれ」
「あと、このローブを被っておけ。お前の服装はなんだか珍しいから、みんながビビっちまう」
『分かりました』
そう言われ、私は渡されたローブを被った
__________
ジョシュアさんに案内された街というのはどこか、S区の巣に似ている気がする
なんというか、洋風な感じだ
「ここが俺とばあちゃんの店。八百屋やってんだ」
中に入れば絵本で見た可愛らしい内装だ
「おや、帰ってきたかい?ユミ、貴女が好きなシチューよ。沢山作っちゃったわ」
「ばあちゃん、この人はAさん。旅の最中で空腹で倒れてたんだって」
そんなことは話していないが、あちらが上手く話を合わせているのだろう
「あらそうなの?」
『…まあ、はい』
「そう。まあいいわ。一緒にお昼にしましょう?」
__________
下手くそぉ
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みきりねこ(プロフ) - チョコミントアイスさん» 最高っすねぇ〜 (3月29日 22時) (レス) id: 07c0467348 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミントアイス(プロフ) - 好き×好きは最高だぜ〜! (3月29日 21時) (レス) id: 4c4c6fd317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みきりねこ | 作成日時:2024年3月1日 18時