【男主】Cool Boy ３

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広臣サイド




アラームもなってないのに
ふと目が覚めた




真翔のぬくもりを探して
いるはずの方に手を滑らせるけど
手に感じるのはシーツの感触だけ




まだ重い瞼をゆっくり開けて隣を見ても
俺の大好きな恋人の姿はない





臣「あ、、れ、、？」





のどが乾燥してうまく声が出ない



まだ覚醒しきってないからだを無理やり起こして
周りを見渡すとまだ眠っている様子の先輩方




携帯を開いて時間を見ると
アラームに設定していた時間より少し早いくらいの時間





仕事の時間まではまだまだ余裕がある





すると、
ぷーんと匂ってきた食欲をそそる匂い




もう起きたのか、、、




てことは、真翔が朝飯作ってくれてんのかな





まだ起きる気配もない先輩方を起こさないように
そっとベットから降りる





俺の寝室には、リビングに繋がる扉のほかに
洗面所にもつながる扉がある






そこを開けて、洗面所で真翔とお揃いの歯ブラシを持って
歯磨きをする





そのままリビングに向かうと
より強く感じるいい香り




その香りに誘われるように
キッチンの方に歩みを進めると
そこには奇麗な鼻歌を歌いながら何かを作る
愛しい人の後ろ姿





その姿に、
思わず笑みがこぼれる




俺がテレビに引っ張りだこだった
ヒットメーカーの真翔のこんな姿を独占しているんだと思うと
満足感と優越感を感じる




包丁と火を使っていないことを確認して
後ろからそっと抱き着いた





『うわっ、びっくりした〜笑』




小さく肩を震わせて驚いた真翔のお腹に後ろから抱き着いて
肩にすりすりと顔を摺り寄せる





『ふふ、おはよ、広臣笑どうかした？』




調理していた手を止めて
お腹に回った俺の手をあやすようにポンポンと叩く




大事にされてるってわかるような優しい声に
ものすごく安心感を覚える





「おはよ。なんもないよ、こうしたくなっただけ。」




俺がそういうと、
小さく笑った真翔




『ふふ、嬉しい事言ってくれるじゃん笑
　よく眠れた？』




俺の方に向きを変えた真翔は
頬に手を添えてそう聞いてきた





「うん。ここ最近で一番眠れたかも。
　真翔が隣にいたら安心するのかな？」





『そう？ならよかった笑
　もうちょいで飯できるから、ちょっと待っててな？
　先に着替えてきたら？』




真翔の声に頷いて、
またさっきいたところに戻る




まだ先輩方は寝てるから
今日着る分の服だけ持って
今度は洗面所に後戻り

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