消えてしまった姉 ページ40
戦いの最中何度も何度も仲間にも協力して貰って姉ちゃんを探して貰ったけどどこにも見つからなかった。サボが言ったとおり敵になったのかと不安にもなったけど姿形も見当たらなかった。ただミンゴはただ一言
【フフフフフッ、アイツはここには居ないぞ。呪いそのものになったからな】
って妙なことを言っていたけど何を言ってるかさっぱり分からなかった。ただロビンが多分調べるべきは孤島の魔法使いかしら…と言うと革命軍の一人が彼女の資料ならと渡していた。
「この…孤島の魔法使いが島に流される前の国は割とこの近くにあるのね。てっきり北の海にあるのかと」
「ん？ほんとだ」
「貴方達の言う孤島の魔法使いって北の海の魔法使いの事よね？」
「ヴァイオレット知ってるのか？！魔法使い！！」
「えぇ、こことは違う妖精では無く精霊が住む地に忌み嫌われて謀略の果てに孤島に送られた王族の一族。彼らは呪い続けた為に魔法使いと呼ばれたけどただの人間だって言われてるの。ただ特徴があって結晶化すると言われてるそうです」
「結晶化？」
「あの島の魔法使いは恨みを貯める器だと聞いたことがあります」
「恨み？」
「それについては詳しくありませんがドフラミンゴはあの娘は器だとキャリバンという男を連れてた時に言ってたわ。結晶化した魔法使いは憎悪を貯める器か全ての恨みを浄化できる存在になれる。愛を知る器は望みを叶えるための結晶に愛を知らぬ器は人を呪い殺す器になると」
何を言ってるか分からないけど愛？なら姉ちゃんにはエースも一緒に居たし白ひげ海賊団は姉ちゃんの家族だったから大丈夫だ！！というとそうじゃないのよとヴァイオレットは困った顔をした。
「違うのルーシィ。呪われた魔法は愛を知ることで解放されるって言われてるの」
「あい？」
「うーん、えっとね。家族じゃ無くて愛してるみたいな感じのやつよ」
「うーん…じゃあ無理だな！」
「え？！」
「だって姉ちゃんが大好きなのは死んだサボだけだったからな」
「え？！死んだ？！さっき居たの幽霊？！」
「いや生きてるぞ」
どっちなのよ！！とレベッカに怒られたけど本当のことだからなぁ。姉ちゃんがサボに怒って近くに居たのに会おうとしなかったって言うのは姉ちゃんが対に恋を終わらせたように思えた。
姉ちゃんそういうとこあるからなぁ。昔から自分のことはどうでも良いみたいな扱いするからいつもエースとサボが怒ってた。
あの島はお伽噺なのとヴィオラは呟いた。
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作者名：幹元 | 作成日時：2022年8月14日 22時
