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花火とかがあるわけでもない、こじんまりとしたお祭り。
でも、この辺りの地域に住む人たちはこのお祭りを大切にしている気がする。
だから小さいわりに境内に繋がる道は一本のみだというのに、そこはありえないほどごった返している。
「知り合いに会いそうだな〜。こんだけ人いりゃ」
『ほんとですね〜..』
「りんごちゃんは俺でよかったわけ？
高校生ってこういう行事ごと好きじゃねぇの？」
『誘われはしましたけど....
私は樹さんと来たかったので！』
それ以外の何にでも無い！とでも言うかのようにこちらを見つめた。
「ならいいけど笑」
『樹さんは..？
その...彼女さんとか....』
いないって言って...という心の声が聞こえてきそうなほどの不安げな視線が注がれる。
「いねーよ笑
いたらこねぇって、んなとこ笑」
『！！ですよね..！』
そう言うと不安げな顔がみるみるうちにパァと花開いた。
いたらこんなところ来ない、
口ではそう豪語した俺だけど、実際のところ彼女がいたとしても別に彼女との約束がなかったら出かけたんだろうな〜
なんてどうしようもない考えがよぎる。
..なんで正直に言わなかったんだって？
刺激強いじゃんお子様には笑
まぁそんなくだらない話をしながらも、屋台をちょこちょこ見ながら歩いていく。
途中りんごちゃんのお友達に会って冷やかされた挙句、顔を真っ赤にする姿が面白くて終始、俺は笑ってたけど笑
『もう〜！そんなに笑わなくたっていいじゃないですかぁ〜！』
「ごめんって笑
あんなに俺のこと好き好き言ってた割にはそんな顔真っ赤にするんだと思ってさ笑」
『私そんなに好き好き言ってますか..！？』
大きな目をさらにまんまるにしてこちらを見た。
「あーーっと笑
そんなことはねぇか、笑」
その仕草や表情から伝わってるけど笑
「わっーた！悪かったって！
笑って！なんか買ってやるから許して？笑」
『ええっと...あっ、いや..
絶対笑うからやだ...』
「え、何笑
酒とか言うなよ？笑」
『言わないですよ！！』
「じゃー、何笑」
『りんご飴...』
「まっ、無理www」
『ほらぁっ！笑った！』
「いや、ごめんって笑
だってさぁ〜笑」
『もう〜っ！早く買いに行きましょうよ！』
「俺が払うんだっつうの笑
引っ張るな〜笑」
グイグイと俺の手を引いて歩いていくりんごちゃんの背中を笑いながら追いかけていった。
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ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» 伏線引いてたつもりですけど勘ぐられなくてよかったです！！笑 (2019年9月26日 21時) (
レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» 目、白黒させてます...(笑)高地より衝撃的...!! (2019年9月26日 20時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» びっくりですよね笑 コメントありがとうございます！ (2019年9月23日 14時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» こーちに奥さんと娘さんがいたとは...(笑) (2019年9月23日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
青炎神狐白 - 物語が進みすごくおもしろいです！この後の展開が待ち遠しいです(^^)楽しみに待ってます！ (2019年9月2日 23時) (レス) id: 8b8abbcbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ
| 作成日時：2019年8月17日 1時
