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『お待たせしました..!』
「ん、今来たとこだから」
あんなやり取りをして数日、早くもお祭りの日が来てしまった。
誰に相談するわけでもなく、なんだか悪いことしてるような気持ちを抱えたまま今日を迎えた。
風磨にバレたら、お前ロリコンじゃん笑
ってぜってぇ笑われるし?
北斗だって、正気?とか真顔で聞いてくるじゃん絶対。
いや、だからって別にりんごちゃんに特別な感情を抱いてるわけでもない。
これは確か。
あ、勘違いして欲しくないから言うけどアイツを引きずってるとかはマジでないからやめてね。
あーー、アイツってのは...
うん。
いつかわかるだろうからその話は後な。
だってさっきから、りんごちゃんに俺のこと不思議そうに見てんだもん。
「俺のためにオシャレしてきたわけ?」
『っ、はい!こういうの、嫌いですか..?』
「どうだと思う?笑」
『嫌いなら嫌いって言ってくださいよ...
もう....やっぱり黒にしとけばよかった.....』
なんて、りんごちゃんの反応がいちいち面白くてついつい意地悪しちゃうんだよなー笑
今日もまた薄いピンクと紫の花柄の浴衣に身を纏い、髪も緩く巻いてトップに上げてある。
背伸びなんかしなくたって、ありのままの姿が1番だし。
ほら、他の男達も君のこと見てるもん。
見んじゃねぇって言いたいとこだけど、生憎俺と君はそういう関係じゃない。
それよか、素直な言葉さえも君に伝えられないこんなダサい俺は君の目にはどんな風に映ってるんだろう。
「別に?いいんじゃね?」
俺にとっての最上級の褒め言葉。
...なのに君は嬉しそうに顔を上げ目を細めたんだ。
『樹さんも、浴衣素敵です!』
そう。
散々、りんごちゃんに駄々をこねられた挙句、浴衣を着る羽目になった俺。
この前のお礼だったはずなのに、いつのまにかデートまがいなことになってるんだけどドユコト笑
「わがままな姫のご要望だからな〜笑
お気に召したならよかったです。なんて笑」
「んじゃ〜、いくか〜!」
君から誘われた祭りだけど俺、こういうの好きだからさ〜〜
自然とテンション上がっちゃうよね!
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ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» 伏線引いてたつもりですけど勘ぐられなくてよかったです!!笑 (2019年9月26日 21時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» 目、白黒させてます...(笑)高地より衝撃的...!! (2019年9月26日 20時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» びっくりですよね笑 コメントありがとうございます! (2019年9月23日 14時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» こーちに奥さんと娘さんがいたとは...(笑) (2019年9月23日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
青炎神狐白 - 物語が進みすごくおもしろいです!この後の展開が待ち遠しいです(^^)楽しみに待ってます! (2019年9月2日 23時) (レス) id: 8b8abbcbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ | 作成日時:2019年8月17日 1時