48 ページ48
・
you side
大「え、Aちゃん誕生日なの？
てか、2人の関係なに！？
全然話ついていけないんだけども。」
優「誕生日！？？？
そんなこと聞いてないし、
え。樹知ってんの？？！」
なんて、優佳さんの一言で大我さんと優吾さんは同時に口を開いた。
『あ、えっと、その...』
うまく言葉を整理できてない私を見て、
優「あー、もう、だめ。
ちょっと今日閉める。
なんか訳ありそうだね？
樹には言えてねぇ話？
俺ら聞いて良いなら聞く。てか聞かせて」
優吾さんはそういうと、そそくさと店外に出て看板を中に入れてきた。
・
大「で？俺、気になってこれ食べれない笑」
あのまま優吾さんが、急いで日替わりを準備して2人の前に出した。
私の前には大好きなミルクティーが１つ。
『まず、樹くんはこの話知らないです。
なにも。
私のお母さんが家に居ない人だってことくらいだけ....
なかなかいうタイミング無くて、』
優「誕生日のことも？」
『誕生日、私の中じゃそんな大切な日じゃないので。
むしろ....
いや。この話は後でさせてください。』
優「ごめんごめん、続けて？」
なにから言おう、とうまく口を開けずにいるとそれを見かねた優佳さんが口を開いた。
優佳「Aのお母さんね、あの有名な化粧品メーカーの女社長なの。
私は、その元秘書..っていうか右腕だったっていうか..」
優佳「それで、忙しいAのお母さんの代わりにAの面倒を私が見てたの。
お父さん、小さい時に亡くしちゃってるからね、」
『そうです、あの人は会社のことばっかりで私のことなんて何にも考えてないんで..
お金に不自由したことはなくてそこには感謝してるんですけど。
学校とかも、好きなところ行かせてもらって。
ただ....』
ただ、そんな母親との間に小さい頃から痛いほど言いつけられていた約束事が１つだけある。
『18歳になったら、母の選んだ人と結婚すること。
それが自由にさせてもらう上での唯一の条件です。』
樹くんに言えてない大きな秘密。
一生私は、人を好きになることなく生きていくんだ。
お母さんの決めたレールの上で生きていくんだと思っていたのに、
あの日...
あの日樹くんを見つけた時。
この人と一緒になりたいって、
初めて、そう思ったんだよ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 776人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» 伏線引いてたつもりですけど勘ぐられなくてよかったです！！笑 (2019年9月26日 21時) (
レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» 目、白黒させてます...(笑)高地より衝撃的...!! (2019年9月26日 20時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» びっくりですよね笑 コメントありがとうございます！ (2019年9月23日 14時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» こーちに奥さんと娘さんがいたとは...(笑) (2019年9月23日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
青炎神狐白 - 物語が進みすごくおもしろいです！この後の展開が待ち遠しいです(^^)楽しみに待ってます！ (2019年9月2日 23時) (レス) id: 8b8abbcbb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミナ
| 作成日時：2019年8月17日 1時
