姫林檎 Juri.T

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『..さん！樹さん！』



「んあ、、？

って、りんごちゃん、、、って痛ッ！？」



ユサユサという揺れにより目を覚ますと、目の前にはりんごちゃんのドアップ。



驚いたまま顔を上げるとそのままおでこが激突。



『ったぁ.....ッ、おはようございます...？』




もう一度声のする方を見つめれば、赤くなったおでこをさすりながらこちらを見つめるりんごちゃん。




「わりぃ、笑 すっかり忘れてた笑」



りんごちゃんをベッドに運んだ後、布団を引いて1缶だけビールを流し込んで寝たんだった。




嫌、いいだろ別に！

強要したわけでもねぇし！！



『ベッド占領しちゃってたみたいで.....ごめんなさい。

あと、私いつの間に寝て...？』


「髪乾かしてたら気がついたら気持ちよさそうに寝てた笑

から、俺が運んだ。

ってなわけで気にしなくていーよ」



『へっ、はこ、、っ！？』


「ん笑」



っとに、表情がコロコロ変わる。

見てて飽きねぇべ笑



『っ、あの！』




申し訳なさそうな顔から驚いた顔、そして今は...




少し不安げな顔。




「何？」


『泊めてもらって、なに言うんだって感じなんですけど...その...』




「ん？」


『あんまり、優しくされちゃうと勘違いしちゃいます......』





布団に寝転ぶ俺とその横に腰掛けるりんごちゃん。


すげぇ図だぞ。




ここで結構そんな大事な話するの？笑



「あーーっと、ちょっとまってな。
顔洗ってきてい？」


『あ、はい、』




大事な話、



と思えるくらいには俺もまじめに考えてるってことで。


...少し先に進もうか。



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