アイドルだって・・２【Hokuto.M】 (ページ30)

今日:12 hit、昨日:74 hit、合計:277,682 hit

76 ページ30

・

「Aちゃん乗って？」

『あ、うん..』

「ごめんね、びっくりしたでしょ」

『それはもう、めちゃくちゃ...』

一気に疲れた..って後部座席に座ったAちゃんは背もたれにグデっともたれかかってる。

前までは後ろに乗ってる時はずっと背筋をピンとさせて緊張してる面持ちだったのが今では嘘みたいにリラックスしてくれてる。

正直すっごい嬉しい。

「俺もびっくりした。まさか京本来ると思わなかったし」

『それもそう、だけどきょもほくのやりとりが目の前で見れる日が来ると思わなかった....
意外と2人でも話すんだね...』

って、そっち？！

「なによ、そっちなの？
話すよメンバーですから」

『そうだよね...っというか！北斗くん！
これどういうこと？どういう状況？？』

「..やっぱ怒ってる？」

『怒ってるって言うか...』

『理由によってはショック、かも。』

「..ショック？」

怒られる覚悟ではいたけどまさかショックを受けさせるつもりなんて微塵もなかった。

俺が思ってるよりAちゃんはセンシティブなのかもしれない。

..この件について。

『今日ね、一緒に入ってた子が言ってたの。
最近の北斗くん変わったよねって.......
確かにそれは私も感じてたし、多くのファンが感じてることだと思って、自惚れるなって話だけどそれがもし私が原因なら...嫌だな、って』

「嫌って、どういうこと？
っていうか変わったってどんな風に？」

見当違いな言葉の海に溺れそうになる。

頭が痛くなってきた。

『最近、メンバーのみんなと居るのすごく楽しそう、それに今日だって...』

「っは笑なにそういうこと？笑」

もっと女が出来たみたいな風に見えてるとかそんな感じかと思った。

色気が出てるとかそういうこと？

そういうのはまぁ無自覚だしどうすることもできないだろうから困ったな、って思ったんだけど。

なんだ、そういうことか

・