Umbrella for THE RED RAIN - 参幕 -

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ダメ＿＿＿＿＿



＿＿＿＿＿ダメ









離れなきゃ。









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そう思うのに
なかなか身体が言う事を聞かない。









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『広斗……


ダメだよ……』









「何が？

何がダメなの？




好きなヤツ抱きしめて
それの何が悪いの？」









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ほら

そうやって。









また私の心を勝手に鷲掴みにして


腰に回した手の力をギュッと強めて









そうやって

貴方は私の




身も心も 離さない。









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「お前＿＿＿ほんと有り得ねぇ。」









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表情は見えないけれど
耳元で囁く広斗の声が擽ったい。









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「勝手に俺の前から居なくなって



何処探しても居ねぇし

もしかしてこの広場…って来ても
夜来て日が昇るまでどれだけ待っても来ねぇし









俺どんだけ辛かったか分かる？









兄貴も居なくなって

Aまで居なくなって



本当にどうしたら良いか分かんなくて









あの時どうしてれば
今もAは俺の隣で笑ってくれてたのかなって






毎日毎日考えて








考えても考えても分かんねぇし




そんな自分にすっげぇ苛々したし。









なんでだよって、



A何処だよって…








折角一緒に走り出したのに



まだ見せてねぇ光が沢山あったのに




俺がAに見せてもらってない光だって
沢山沢山あったのに……」









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途中から涙ぐんで言葉を詰まらせた広斗。













泣いてる姿なんて初めて見たし


全部悪いのは私だから









『…ごめん』









そう言う事しかできない。

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