Umbrella for THE RED RAIN - 参幕 -

丗捌滴 - Now - ページ30

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Side : You


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あれから

3人は私を本当の家族の様に

愛して 大切にしてくれた。














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それは




＿＿＿＿＿お兄がしてくれたみたいに。













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私の背中に大きく入った模様。







まだ本当に幼い私に
両親が面白がって刺れた刺青で



成長と共に縦に伸びて
不気味な痣みたいになった。















そんな両親は

" 子育てに飽きた "


そんな理由で私を捨てたから






正直 全く記憶がない。















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すぐに引き取ってくれた上園の家が


本当に優しく温かくて




捨て子の私を
甘やかすだけじゃない ちゃんと娘として見てくれて


酸いも甘いも全部教えてくれた






あのウチだけが


私の家族だから。













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でも

やっぱり九龍の魔の手からは逃げられなかった。














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お父さんは
上園龍臣に命じられて

上園会の一員として




＿＿＿＿ヒトを、殺めなければならなかった。













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そうしないと

家族の命は無かったから。













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でも
お父さんにはやっぱり無理だったんだよ。













直前まで躊躇するお父さんを
最初は面白がってみていた龍臣だけど






痺れをきらして
お父さんを後ろから操るようにして殺めさせた。













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これでもかってくらい後悔したお父さんは


お兄が
いずれ会に入れられてしまう事


嫌でも
自分と同じ道を歩まされること



もう 全部悟ってたから。













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だから

















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彼らは自分達の意思で



幼い私だけを
上園の血の流れていない私だけを



此処に残して
















＿＿＿＿＿この世を去った。






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