ヨルノ街、ヨルノ月。

拾肆片 ページ28

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side : you

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登坂が連れてきてくれたのは

賑やかな大通りから一本入った路地にある
凄くお洒落な バーレストラン。







夕食の時間にはまだ早いからか
店内に居る人はちらほら。






暖色系の間接照明が照らす
温かくも 少し薄暗いカウンター前を抜けて


通されたのは
ソファ席になった個室。








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私がバイクじゃ無い事を確認すると
俺のお勧めで良い？その言葉に頷いた私に
登坂はウェイターと何か会話して

直ぐに運ばれてきた食前酒で乾杯した。







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『……こういう所で、女の子落とすんだ？』








ミモザの香りを鼻孔に感じながら
悪戯に 登坂に問いかける。









ちょっと 困ったような顔をしながら









「…特別な人しか、連れてこないけど？」








囁くように言ってから
ワイングラスに口をつける 綺麗な横顔。













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＿＿＿＿＿この男は、危険だ。












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脳内の信号が黄色く光って



その色はすぐに赤に変わることになる。









＿＿＿＿最警戒色に。










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