ヨルノ街、ヨルノ月。

玖片 ページ16

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side : you

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何事もない平和な日。






最近は目立って荒れた事も無くて

大きな事といえば

たまに
Nights総出で湾岸を流しに行くくらい。







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うたっているのを 邪魔されるのが嫌だ。










あの日 今市はそう言っていたけれど

悪ぃな、私は貴方の知り合いである前に


Nightsの、ルナなんだ。









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なんて事を思いながら

拠点にしている倉庫のソファでひとり

寝転んだイヤフォンから流れるのは




時計台のクリスマス









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くそ暑い毎日に

クリスマスソングでも聴いたら少しは涼しくなるかと思ったけど









『……全然暑ぃわ、馬鹿』











あの男は、どういうつもりでこの歌を選んだんだろうか。









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「なーにが暑いって？」










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突然 視界が真っ暗になったかと思えば

イヤホンを引き抜かれ 耳元でデカい声を出す女











『リオン、五月蠅ぇよ』










目塞いで 耳元で叫ぶ馬鹿がどこに居んだよ。












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「あついねーーー、まったく」








してやったり顔のリオンが

どいたどいた、と私を起こしながら 隣に腰掛ける。














『そろそろ涼しくなれってな』











季節は 晩夏









暦の上では秋目前なのに

相変わらず 毎日毎日朝から晩まで暑い。











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「そんなところに、更にアツくなるニュースをひとつ








あ、怒ってアツくなっちゃ駄目よ」












『……あ゛？』







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