BTSの長男の日常短編集 2

病院にて 3 ページ34

僕の言葉を遮るように話したナムジュナはここで一旦言葉を切り、僕の両手を握って目を合わせる。


NJ｢…ヒョンは気づいていないんです。自分の心がどれだけ傷ついていて悲鳴を上げているかって。だからこうやって病気としてでてきていているんです。お願いですからもっと自分の心の声に耳をかたむけてください。そして僕達にもっと寄りかかってください。僕達はヒョンが全体重をかけてもびくともしませんよ」

「ナムジュナ…」


デビュー当時はいつも不安そうで小さかったみんなはもうデビューして5年たってとても頼もしく大きくなっていたみたいだ。現実を見ず成長できていないのは僕の方だった。

頼って突きはなされるのを怖かった。昔共働きで忙しくしていた両親に迷惑をかけて嫌われれるのが怖くて体調が悪くても気づかれないように必死で取りつくろっていたあの頃のままだ。一歩を足を出してみよう。小さな一歩でも少しずつ進んでいこう。


「…じゃあナムジュナ、少し肩貸して。ちょっと寝る。｣

NJ「いいですが…そういう意味の寄りかかるじゃないですよ…?」


それくらい分かってる。いきなり頼る甘えるはちょっと恥ずかしいからね。


NJ｢…しんどいんですね｣


…バレるのはやいな…。


｢ちょっとだけね。｣

NJ「はいはい。ちょとだけですね。わかりましたよ。時間になったら起こしますからゆっくり休んでください」


…なんか解せぬ。

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