BTSの長男の日常短編集 2

心の内 ページ16

会話文のみです。
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OJ『泣いたのか？』


『え？』


OJ『そいつら、泣いたんだろ。目元が少し赤い。』


『よくわかりましたね…はい、僕を見た瞬間にワッと…。』


OJ『やっぱりアイドルっていうのはキツいもんか？映像の中のお前たちは楽しそうだけどな。やっぱりいろいろ抱えてるもんがあるんだな。』


『動画見てくださったんですね。どうでしたか？』


OJ『もちろんかっこよかったさ。DNAって曲はアイドルのことを全然知らない俺でも聞いたことがあった。』


『それはよかった。やっぱり大半の人はそうやってかっこいいとか言ってくれるんですけど、中には心ない人もいて…。僕たちは売れない期間が長かった分いきなりこうやって有名になって少し戸惑っているのもあったんです。そこに色々とアンチや殺害予告があって精神的にみんなキツくなってるんです。』


OJ『殺害予告⁉︎』


『はい。そこにいるジミナに。…ジミンとテヒョンは21歳。ジョングクは20歳。まだ大人になりたてなんです。でも最近ではジミナとテヒョンアはよく笑う子だったのに笑顔が消えました。ジョングクはよく食べる子だったのに食べ物を受け付けなくなりました…。僕もがんばったんですけど無理で、社長に直談判して休みをもらったんです。』


OJ『お前さんは？』


『？』


OJ『お前さんはつらくないのか？』


『僕は…みんながつらそうにしてるのがつらいです。それに僕は最年長だからしっかりしないと。ほんとにみんなが壊れてしまいそうで…。』


OJ『でもお前さんもしっかり休まないとな。倒れてしまったら弟たちが心配するんじゃないか？…これからどうするんだ？しばらくこっちにいるのか？』


『そうですね…明日のお昼頃にもう2人来るみたいで、そしたらまたどこか違うところに行ってみようかなって思ってます。』


OJ『そうか。じゃあ明日にはもうお別れだな。』


『はい…お世話になりました。』


そしてまた車内には沈黙が落ちた。

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