BTSの長男の日常短編集 2

思い【NJ】 ページ11

僕がもっとしっかりしてればこんなことにならなかったのだろうか。やっぱり僕にリーダーは向いていなったのだろうか。そんな思いをぐるぐると頭の中で考えながら僕はあてもなく歩いていた。


ヨンジュニヒョンがあまりにもリーダーになるのを拒むから一回理由を聞いてみたことがある。そのときヒョンはなんて言ってたっけ…。


YJ「ナムジュナ。僕はメンバーのメンタルケアに専念したい。 お前は一番最初に入所してこの業界のことをよく知ってるしカリスマ性がある。自信を持って。それに僕がリーダーになったら一番最後に入ったくせに最年長だからリーダーになったのか、グループの名前の意味にあってないじゃないかって言われると思う。だからお前がリーダーになるんだ。僕は後方から支えるし、なにもお前に丸投げにするわけじゃない。よろしく頼むよ…リーダー。僕もみんなもナムジュナについていくよ。いや、一緒に隣を歩いていくよ。ね?」


ヒョンはそう言ってくれたけど…


「…ヒョン。やっぱり僕には無理だったみたいです…」


あてもなく歩き続けてたどり着いたどこかわからない公園のベンチに座る。空を見上げて太陽を見るとホソガの姿が思い浮かんだ。あいつは今何をしているんだろうか。人一倍繊細なやつだから心配だ。そう思っているとカトクの着信音が鳴る。スマホを開くとヨンジュニヒョンから着信が来ていた。


ヨンジュニヒョンナムジュナへ
今どこにいるのかな?ナムジュナのことだから僕のせいだって落ち込んでるんじゃないかってヒョン連絡したんだ。大丈夫、ナムジュナのせいじゃないよ。これはみんなの問題だ。ヒョンは今 日本にいるから来たくなったらおいで。一緒に色んなところを見て気分転換しよう。たぶんみんなもくるからさ。1人より8人の方がいいでしょ?悩んで落ち込んでもいいけど、一通り済んだらおいで。ヒョンはいつでも待ってるよ。位置情報送っておくね。
P.S.くれぐれパスポート落としたり失くしたりしないように。ホソガやユンギヤと一緒に来ることをおすすめするよ。


そうだ。落ち込んでても仕方がない。うじうじ悩んでたって何も変わらない。ヒョンのおかげで吹っ切れた。


「ヒョン、ありがとうございます。僕はもう大丈夫です。」


そうつぶやくとユンギヒョンとホソガに連絡する。一緒にヨンジュニヒョンのところに行こうと。

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