BTSの長男の日常短編集 (ページ6)

今日:25 hit、昨日:30 hit、合計:247,799 hit

練習室にて　2 【JM】ページ6

「ジミナ…。」

JM「僕のせいでみんなが悪く言われているんです！」

「ジミナ！それは違うよ。」

目に涙を溜めて苦しそうに独白するジミナに遮るように否定する。

JM「僕のせいでみんながっ」

「ジミナっ！」

なおも続けるジミナの頬を腫れない程度に叩いた。叩かれたジミナは頬を抑えて呆然とする。

「パク・ジミン。それ以上言ってはだめだ。」

ジミナの目を見て首を振る。そしてジミナの頬を両手で包み込み、諭すように言う。

「叩いてごめんね、ジミナ。でもね、ジミナがこれ以上自分を傷つけるのが耐えられなかったんだ。ジミナが何を見て、何を言われたのかヒョンにはわからない。けど焦らないで、ジミナ。ジミナはよくやってる。ヒョンが保証する。もっとヒョンに頼って。ひとりで抱え込んで追い込むのはやめてヒョンに相談してほしい。ジミナのことなら何でも受け止めるよ。」

そう言うと堰を切ったようにジミナの目から涙が溢れ出てくる。僕より若く小さな体をふんわりと抱きしめる。

「大丈夫。大丈夫だよ、ジミナ。ヒョンがいる。ジンだって、ユンギだって、ホソガ、ナムジュナ、テヒョンア、ジョングガだって…。みんないる。みんなジミナの味方だ。」

泣いているジミナの背中を優しく叩きながら言い聞かせるように言う。

・

・

・

「…落ち着いた？」

穏やかに尋ねると腕の中のジミナがうなずいたのがわかった。

「じゃあ、帰ろう。今日はヒョンがジミナのためにスペシャルメニューを作ったんだ。」

そう言うとジミナの体が少しこわばる。太るのを気にしているのだろう。ジミナの手を引いて練習室を出ながら微笑む。

「こんにゃく麺を使ってジャージャー麺を作ったんだ。糖質オフの麺よりもカロリーが低いからたくさん食べられるよ。だから、安心していっぱい食べな。」

JM「っ〜ヒョンッ！大好きです‼︎」

「あはは、ヒョンも大好きだよ。ジミナ。」

抱きついてきたジミナの笑顔を見て安心し、小さな手をつないで宿舎に帰った。