作詞作曲 1 ページ48
僕は今ユンギの作業室に向かっている。理由はこの前依頼して作曲を僕も一緒にやりたいと考え直したからだ。
実は作詞している途中メロディーが浮かんできた。そのとき、すぐそばにあったキーボードを弾いたり歌ったりしたところをスマホで録音したのだ。キーボードを脇に抱えて事務所内を闊歩する。ユンギの作業室の扉をノックして声をかけた。
「ユンギヤーいる?」
返事が返ってこないが少し待つとの扉が開いた。
YG「ヨンジョニヒョン、どうしましたか?」
「この前言ったあれできたから一緒にやりたいなって」
そう言って笑うとユンギが怪訝な顔をする。
YG「ヒョンが作曲するんですか?」
機械音痴なヒョンが?と顔にばっちりかいてある ユンギに思わずふき出すと首を横に振る。
「アニヤー、僕は歌詞をかいてメロディーを構想しただけだよ。本当は歌詞だけかいてユンギヤに渡そうと思ってたんだけどメロディーとか色々浮かんできたから慌てて録音したんだ。」
そう言ってスマホを掲げる。
YG「そうですか。じゃあ、入ってください。」
「うん。お邪慮します。さっきコンビニで食料とコーヒー買ってきたからいくらでも籠れるよ。がんばろうねユンギヤ。ジナには曲できるまで帰らないって言ってあるから。」
キーボードを持っていない方の手にあるコンビニの袋を見せるとユンギが右の口角だけ上げて笑う。
YG「やる気まんまんですね、ヒョン。あんなに泣いていたのに。」
「ヤー!やっぱり見られてたんだ、ユンギヤが朝早く起きてご飯作るなんておかしいと思ったんだよ。 でも、もう大丈夫だよ。泣いたらスッキリしたから。」
YG「それならいいですけど、無理せず俺にも頼ってくださいね。」
「ㅎㅎだから今頼ってるでしょ?」
YG「それもそうですね。じゃあ、やりましょうか」
「まずは何をすればいいの?」
YG「そうですね…メロディーがあるんですよね?」
「うん。」
YG「じゃあ、とりあえず歌ってもらえますか?」
「了解。あっこれ歌詞かいてある紙。」
手渡すとすぐに読み始めるコンギ、それを横目に見ながらキーボードの準備する。
YG「ヒョン…この前失恋して泣いてたんですか?」
「ヤー!聞こえてたんでしょ。なんてことを言うんだ。両親のことかいたら泣いちゃって歌えないだろうからちょっと違うのに置き換えただけだよ!ヤー…ユンギヤに弱み握られたみたいだ。」
YG「ㅋㅋㅋㅋ」
カッカッカッと笑うユンギヤをうらめしく見る。
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作者名:ミキ | 作成日時:2021年10月26日 9時