BTSの長男の日常短編集 (ページ5)

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練習室にて　1【JM】ページ5

最近遅くまで練習をしているジミナを迎えに行く。ちなみに言うと今は夜の8時。ジミナは昨日練習室に寝泊まりしたようだ。頑張るのはいいことだが流石にやりすぎだと思う。ご飯もろくに食べていないし、少しお灸を据えなければ…

そう思って練習室で踊っているジミナに声をかける。

「ジミナ、そろそろ帰るよ」

僕の声に驚いたのか、鏡の中の自分とにらめっこしていたジミナがパッと振り向き目を見開くと、すぐに目線を下に向けてボソボソと言う。

JM「ヒョン…。僕もう少し練習していきます。」

その言葉に僕の中で何かが切れそうなキリキリという音がした。

「もう少しなら僕待ってるよ。一緒に帰ってご飯食べよう。ヒョン、お腹すいたよ。」

努めて優しい声で言ったつもりだったがジミナには何かがかんに障ったらしい。

JM「ヒョン、先に帰っていて下さい。僕お腹すいてませんし、ヒョンみたいに呑気なこと言ってられないんで。」

我慢していたがもう限界だ。プツッと堪忍袋の緒が切れた音がした。ジミナの手を掴んで、

「帰るよ、ジミナ。さすがにもう看過できない。もう1週間は何も食べてないでしょ。夜遅くまで練習して、朝は早く起きないといけない。そろそろ休みなさい。その調子だと何も身に付かないよ。」

最後の言葉が余計だったかもしれない。しまったと思ったら手を思いっきり振り解かれる。

JM「ヒョンに何がわかるんですかっ！何でも出来るヒョンにできない人の気持ちなんてわかるわけがない！もう放っておいてくださいよっ‼︎」

ジミナの心の中の叫び聞こえた。「助けて」という叫びが…。