BTSの長男の日常短編集 (ページ36)

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ターニングポイント　2 ページ36

事務所に行く途中お互いに質問しあった。

BS「とりあえず自己紹介をお願いしてもいいかい?私はさっきの名刺のとおりだがパン・シヒョク。Big Hit Entertammentを経営している。」

「僕は、キム・ヨンジュンです。ソウル大学心理学科の1年生で、先週20歳になりました。あの…僕があなたの事務所に入ったら何になれるんですか?」

そういえば聞いていなかった。何も聞かず目的も知らないままのこのこと知らない人についていくなんて僕らしくない。

BS「アイドルだよ。」

「アイドル!?僕歌もダンスもやったことないですよ⁉︎」

BS「練習すれば誰でもうまくなる。大丈夫、現に歌もダンスも未経験だった君と同い年の子も入ってきて1年経つが、しっかりアイドルになってきている。」

「センスがあったんでしょう。僕が手をつけられないほど音痴だったらどうしたんですか？」

その人と同じ扱いされてはたまらない。僕に才能がなかったらどうするんだろうか。

BS「その言い方だとあまり音痴ではないみたいだね。」

「まあ…少なくとも音痴ではないと思っています。」

BS「それならいい。それに私は何も、君の顔だけでスカウトしたわけないんだよ。君の声や立ち振るまいもちゃんを見た上で君が欲しいと思ったんだから。」

「あんな一瞬でわかるんですね。」

BS「まあね。人を見る目はあるつもりだ。ああ、ついたよ。ここだ」

お世辞にも大きいとはいえない事務所。けど僕はこの建物の雰囲気が気に入った。それは建物内に入っても同じだった。

BS「この時間だと彼らはダンスレッスンかな。見に行ってみるかい?」

「彼ら?」

BS「デビューに最も近い7人だよ。君のダンスや歌を見てからしかはっきりとは言えないが、君もそこに入ってほしいと思っている。」

素直に会ってみたいと思ったからうなずいた。

どんな人たちだろう。僕は久しぶりに胸が高鳴った。