BTSの長男の日常短編集 (ページ11)

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サイン会にて　JK side 1 ページ11

今日はサイン会。僕の隣はもちろんヨンジュニヒョン。今は観客席にいるarmyに向かって愛嬌している。こんなかわいいヒョンを特等席で見れるなんて白熱した戦い(じゃんけん)に勝ったかいがあった。

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AM「オッパ！これ見て！」

YJ「メンバーが女だったら誰と付き合いたい？うーん…ジョングガかなー。」

今は僕の前には人がいなくて観客席のarmyに愛嬌をしながら盗み聞きをしていると僕の名前が出てくる。

AM「なんでー?」

「なんでー?」

armyの真似をしてヒョンに身を寄せて腕にじゃれつく。

YJ「ジョングガㅋ…そうだねえ。まずいつもふざけたりしているけどものすごく謙虚で礼儀正しいし、何より僕のご飯をおいしそうにたくさん食べてくれるからかな。」

だってヒョンのご飯本当においしいんだもん。そりゃいっぱい食べるよ。あっ、armyがよしよしされてる!僕もと頭を出すと一緒によしよししてくれた。幸せだ。

ヒョンと話していたarmyが僕の前に来て、ヒョンの前にも新しいarmyの子が来た。その子の質問をまた盗み聞きする。

AM「…オッパはジョングガが好きなんですか?」

また僕?もちろんヒョンの答えは… 、

YJ「？もちろん。メンバー全員好きだよ。」

だよね!わかってたけど嬉しい。ん?何か様子が…え?

ナイフが目の前に迫ってくる。僕はあまりのことに体が固まって動けなかった。

「…あ」

死ぬと思ってぎゅっと目をつむると、いつまでたっても痛みがなくてそろりとと目を開ける。

赤い…血?

ハッと隣を見ると顔をしかめる…

「ヨンジュニヒョンっ‼︎」

その言葉を皮切りに会場に悲鳴が響き渡ったが、そんなことを気にしてられない。どうしようどうしようと焦っているとナイフを持った女性が僕を狂気のこもった目で見て怒鳴る。

AM「どこが謙虚で礼儀正しいよ!私のオッパになれなれしく近づいてタメ口でしゃべって！たいして実力もないくせに黄金マンネなんて呼ばれちゃってさ！さっさと消えろよ‼︎」

…それは僕が常々思っていた事だ。女性の言葉を聞きながらぼんやりと考える。

僕は完璧なんかじゃない。完璧と言う言葉が似合うのはヨンジュニヒョンだ。だから僕は少しでも追いつけるように頑張ってたんだけど…足りなかったのかな。悔しくて悲しくて下を向くと上から今まで聞いたことのないような冷たいヨンジュニヒョンの声が聞こえた。

YJ「黙れ」

き、キレてる…？いや、冷静に対処してるしキレてはない…のかな？