BTSの長男の日常短編集 (ページ24)

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年齢逆転ごっこ　2 ページ24

なんか空気が変になる。そりゃそうだよね、かわいい弟たちが急に兄になったんだもん。まぁ、ジョングガがご飯を作り終えるまで勉強しとこうとまた参考書に向き合う。

YG「勉強してたのか。えらいなヨンジュナは」

「⁉︎」

急に頭を後ろからなでられびっくりする。固まっていると向かい側の席にユンギが座る。そして優しい笑顔を向けてきて手を伸ばし、また頭をぽんぽんとなでる。

YG「えらいな、ヨンジュナ。」

そうか。頭をなでられるとこんな気持ちになるのか。僕はいつもする顔で頭をなでられたことなんて遠い昔のことだから忘れてた。僕は照れ隠しのように何も言わず参考書を読み始めた。そんな僕の様子をユンギが眺め、リビングには穏やかな静寂が訪れた。

JK「ヨンジュナー、できたよー！ってユンギヒョン起きたんですね。」

ジョングガがラーメンを2つ持ってキッチンからやってきた。ジョングガの言葉にユンギがにやりと笑う。

YG「おはようございます、ジョングギヒョン。」

JK「⁉︎あー、おはようユンギヤ」

ユンギヤに敬語を使われ一瞬戸惑ったようだがすぐに状況把握をしたらしい。けどやはりまだ慣れないのか不意打ちだとたどたどしくなる。またなんか空気が変になったので話題を変える。

「コーヒー淹れます？」

せっかくジョングガがラーメンを作ってくれたが、いつも淹れてあげてるのでそう言って席を立とうとするとユンギに手で制される。

YG「いや、自分で淹れるから大丈夫だ。せっかくヒョンがラーメンを作ってくれたんだからのびないうちに食べな。」

「そうですか…?じゃあ、お言葉に甘えて…いただきます。」

ちゃんと野菜や肉も入れられていてとてもおいしい。

「やっぱり作ってもらうとおいしいねー。」

ひとりごとのようにそう言いながら食べる。

JK「おいしい?よかった！…っていってもインスタントなんだけどㅋ」

「でも、ちゃんと栄養バランスも考えてあってとてもいいと思います。」

JK「ヤーヒョン…じゃなくてヨンジュナにそう言ってもらえると嬉しいよ。」

やっぱりまだ呼び捨てはなれないようだ。おいしいねと言い合っているとユンギが静かに席に座ってコーヒーを飲む。ほのぼのとした空間が出来上がりリビングには窓から日だまりが差し込んでいる。こんなに落ち着いて過ごせる時間は久しぶりだ。幸せな時間を噛み締めながらラーメンをすすった。