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サイン会にて JK side 3 ページ13

控え室に戻ってヒョンの傷を改めて見ると痛々しくて申し訳なくて涙が出てくる。


「ヒョン…ヒョン。ごめんなさい、僕のせいで…。」


でもヒョンは責めるどころか泣いている僕を慰めてくれる。


YJ 「それは違うよジョングガ。怪しいと思って気をつけていたのに防げなかったヒョンが悪い。それに僕はマッヒョン。マンネのジョングガを守るのは当たり前だよ。それよりごめんよりもありがとう聞きたいな。」


ごめんよりありがとうを聞きたいなんて…。本当はものすごく痛いはずなのに泣いている僕を気遣って笑いかけてくれるヒョンに心配をかけまいと精一杯笑顔を作ってお礼を言う。涙で顔がぐしゃぐしゃだけど。


「ヒョン…、ありがとうございます。」








みんなが話している間も僕はずっと考えていた。ヒョンに何ができるだろうか、何をしたら恩返しができるだろうか。ヒョンには数え切れないほどの恩があるけど、せめて少しでも助けになれたらと思って、控え室から出ようとするヒョンを引き止める。


「ヨンジュニヒョン、本当に守ってくれてありがとうございます。しばらくの間右手が使えないと思うので僕がヒョンのお世話をしますね!」


TH「ヤー!ジョングガズルいぞ!僕もヒョンのお世話する!」


JM「ヒョンのお世話?僕も!僕もする!」


「ダメですー!ヒョンは僕の命の恩人だから僕がヒョンのお世話をするんですー!」


僕の言葉に便乗してクオズも騒ぎ出すから阻止する。せっかくみんなが出て行った時を狙って言ったのに、地獄耳だ。けど弟たちに甘いヒョンは…、


「はいはい、喧嘩しないの。みんなヒョンを助けてくれるでしょ?」


それは…



BTS -YJ「もちろん!」


そうだけど、なんか納得がいかない。僕がヒョンのお世話をしたかったのに…



YJ「ふふ、じゃあよろしくね」



けどヒョンのいつも通りの笑顔が見れたからよしとするか。


さぁ、サイン会がんばるぞー!

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作者名:ミキ | 作成日時:2021年10月26日 9時

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