お誕生日おめでとう［if］〈短編〉 ページ7
Aside
if「いってきまーす。」
『いってらっしゃい！』
玄関から出て行く彼を手を振りながら見送る。
彼と同棲を始めてからなんやかんやいって一年が経った。そして今日は彼の誕生日である。
今日はとびっきりのご馳走を作って、プレゼントをあげようか…と思っていたのだけれど…。
いざ冷蔵庫を開けると入っていたのはいふくんがいつも飲んでいるお酒と、私の朝ごはんの残りだけ。
『はぁ…買いに行くか。どうせプレゼントも買いに行くし。』
そして私はとある人に連絡をし、12月の寒さに耐えられるはずであろう、コートを羽織り誰もいない家に向かって『いってきます。』と言い、家を出て鍵をかけた。
そこから歩いて駅まで行くと平日の朝だからか通勤ラッシュに巻き込まれた。
まぁ、それでもなんとか目的地に着き、会う予定の人物を探す。
？「あ、A姉ちゃんいた！」
『お、いたいた。
手を振りながら名前を呼ぶ。
そうすると明るい笑顔になりこちらに向かって走ってきた。
結希「A姉ちゃん！ん〜久しぶり！」
『久しぶりって言葉の意味知ってる…？最後にあったのたったの、1週間前なんだけど。』
結希「いいの！それよりA姉ちゃん！今日は…えっと、彼氏の誕プレを買いに行くんだよね？」
そう。私が家を出る前に連絡を入れたのはいとこの結希。小6で笑顔が可愛い子なんだけど…
『結希…学校は？』
結希「ビクッ)い、いや別にぃ〜？サボってきたとかじゃないからね〜？」
めっちゃ怪しいんだけど…結希は学校をサボりがちなんだよ…で、学校をサボって私の家…と言うか、私といふくんの家にやってくる。
『はぁ〜…ったく、しょうがないなぁ。ま、いいや。よし。行こ。今日は忙しいぞ〜』
結希「A姉ちゃん〜プレゼント決まってるの〜？」
…あれ？確かに。なにあげよう。
『…決まってない。』
結希「え…、嘘でしょ…」
『マジマジ』
私がそう言うと結希は無言でわかりやすく引いていた。
『やめろやめろ。無言で引くな。せめてなんか言えよ。』
結希「そうだA姉ちゃん……」
シカト…姉ちゃん泣いちゃうかも。なんちゃって。
『ねぇ結希…なにがいいと思う？』
そう聞くとう〜ん…と数秒唸った末にそうだ！と急に声をあげるもんだからびっくりした…
結希「あのさぁ……」
耳の近くでそっと囁かれた言葉は少し恥ずかしかったけど、素敵なものだった。
『な、なるほど…それで行ってみよう、か…』
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Luna@スランプ気味(プロフ) - チエリー・ルミさん» コメントありがとうございます！少しでもお力になれたなら幸いです。こちらこそありがとうございます！ (2023年2月11日 9時) (
レス) id: d192e913df (このIDを非表示/違反報告)
Luna@スランプ気味(プロフ) - ひなたさん» コメントありがとうございます！返信遅くなって申し訳ないです…！ありがたい言葉ありがとうございます！ (2023年2月11日 9時) (レス) id: d192e913df (このIDを非表示/違反報告)
チエリー・ルミ(プロフ) - 生きる意味が私ずっと見つからなかったから、すごく泣きました。ありがとうございます。 (2023年2月10日 22時) (レス) @page17 id: 69fefe3a39 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - リクエストではないのですがコメント失礼します。毎日少しずつお気に入りでしおりを挟みながらとてもドキドキして読ませてもらっています！続編もあるみたいなので次も読ませてもらいますね🎵 (2023年1月5日 15時) (レス) id: 766649bc8e (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - まふゆさん» リクエストありがとうございます！はい！了解です！ (2022年4月6日 16時) (レス) id: d192e913df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Luna | 作成日時：2021年11月30日 16時
