不器用なりに 2〈短編〉［Sho］ ページ16
「あー、あったわ意識した事。」
『！何々!?』
「まぁまぁ、落ち着けや」
食い気味の私を宥める彼。
「あの曲、恋愛系の曲やん？」
確かに。「好き」とか「愛してる」みたいなワードがあった気がする。
『…うん。』
「せやから俺も、曲の雰囲気に合わせようと思ったんよ。」
成程…確かに、今迄の初兎くんの歌はいつも曲の雰囲気にピッタリだった…。今回も、そうだった。
『うんうん…』
「だから、大好きな人の事想像しながらリリック書いたんよ。」
『リリック…あー、歌詞か。』
「そうそう。」
『ぇ、大好きな人って、リスナーさん？』
そう聞くと彼は少し考えてから「まぁそうやな」と答えた。
『へぇ〜…』
そういう事か…納得…した…？いやしてない！なんかまだ引っ掛かる！
『ねぇ…まだなんか引っ掛かるんだけど…』
「えぇ!?」
『…ねぇ、大好きな人って本当にリスナーさんなの…？』
「っ…」
やっぱりそこか。そこで、貴方は嘘をついたんだ。少し胸が締め付けられるのがわかった。
「はぁ…もうなんも隠せんやん…。紫音の思っとる通り、リスナーさんではない。」
『やっぱり。』
「…でも、ある意味リスナー。」
『ある意味リスナーって何!?』
「…ずーっと前から俺の事推してくれてて、毎回俺に歌の感想伝えてくれて、俺の、俺の…」
『俺の…？』
彼は俯いて顔をあげようとしない。彼の言葉を待っていると彼は突然顔を上げて真っ直ぐ私の目を見て言った。
「俺の、目の前におる人。」
『…ぇ、』
「ったく…ずっと前から好きなのに、全然気付いてくれへんやん…」
『え、え、』
「紫音が、好きやで。」
『っ、そん、な、本当に…？』
「俺こんな嘘つかん。」
『わぁー…恥ずかし…』
きっと私の顔は今真っ赤なんだろうな。想像すればする程顔に熱が集まった。
「…紫音は？」
『へ、』
「紫音は、俺の事、好き…？」
『っ…好きだよ…私も、ずっと、ずっと前から。』
やっと言えた。やっと伝えられた。
「…大好き。」
『え、ちょ、』
彼は一言そう言って私を抱き締めた。行き場を失った手を彼の背中に回せば彼はまた言葉を発した。
「素直に気持ち伝えれんくてごめんな。今回のラップ、紫音への気持ち書いたんよ。」
『恥ず…』
「…自分の気持ちさえ…素直に伝えれん俺と、付き合ってくれますか？」
『っ、はい！』
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初兎くんの活動4周年記念です！おめでとうございます！
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りちゃ - 返信ありがとっ！！続編ね！！りょーかい。Lunaさんもタメでいいですよ！！待ってますね！！ (2023年4月16日 11時) (
レス) id: 30c216dd73 (このIDを非表示/違反報告)
Luna@スランプ(プロフ) - りちゃさん» コメントありがとうございます！リクエストありがとうございます！こちらのは完結していますので、続編にて書かせて頂きます！分からなければお申し付けください！タメ口大丈夫です！ (2023年4月16日 10時) (レス) id: 162dd03429 (このIDを非表示/違反報告)
Luna@スランプ(プロフ) - 稲荷空音さん» コメントありがとうございます！遅くなって申し訳ない…！需要ありますかwありがとうございます！ (2023年4月16日 10時) (レス) id: 162dd03429 (このIDを非表示/違反報告)
りちゃ - リクです！！くすぐりを夢主ちゃん受けで書いてほしいのです！！迷惑だったらごめんです！！これからも応援してますです！！！(次からタメ口でもいいですか？ダメだったら全然大丈夫です！ (2023年4月16日 10時) (レス) id: 30c216dd73 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷空音(プロフ) - 需要ありまくりです((( (2023年4月8日 13時) (レス) @page13 id: d4f07e0169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Luna | 作成日時：2022年11月18日 17時
