Twentytwo story ページ22
Aside
「本宮さーん、お客さん。」
「あ、はい。」
今日もいつものように仕事をしていると突然お客さんが来たと呼び出された。
(誰…？私に用とか、相当暇な人…)
これでもし目上の人だったらどうしよう、なんて考えながらロビーに向かった。
「…は？」
「は？とはまぁ失礼やなぁ…」
「…帰る。」
「はぁ？」
なんで居るの？なんでここまで来たの？なんで…来てくれたの？
「…なんで居るの。」
「そんなんAが知らん間に異動しとったからに決まっとるやん。」
「関係ないでしょ。」
「関係しかないわバカ。」
やっぱりバレちゃう。どんだけ隠そうとしても、異動したことも、異動先も。
「…仕事、切り上げてくるから待ってて。」
「ん。」
「切り上げなくてもいい」と言われて私が引き下がらないのを、彼は知ってるからきっと素直に受け入れた。そう思ってしまうのも、彼が好きだからなのかな。
・
・
・
「で…何しに来たの？」
適当なカフェに入って、彼と向き合って話す。
「何しに来たって、Aに会いに来た。」
「なんで会いに来た？」
「会いたかったから。」
「なんで会いたかった？」
「好きだから。」
恥ずかしがる様子もなくそう言う彼。調子狂いそうだなと思いながら質問攻めにする。
「はぁ…なんで、私が好き？」
「可愛くて、優しくて、全部。」
「無茶苦茶…」
そう言うと彼はニッと笑って顔を近ずけてきた。
「じゃあ次は、俺の番な？」
「…はいはい。」
わかってた。大体何を聞かれるのかも想像が着くし、彼のことだからきっと、凄く真面目な顔して聞いてくる。
「なんで、異動のこと言わんかったん？」
「…寂しかったから。」
「…？」
「っ、伝えたら、寂しくなっちゃいそうだったから…」
あぁ、またこれだ。心の中がぐるぐるして、頭がふわふわする。
「寂しくなりそうって…」
「…あーもう、次、」
「あ、えーっと…」
「…もう、いい？」
「…明日、土曜日やから休みやろ？」
「一応…」
支配人をやれと言われたけれど、未経験の私が最初から出来るはずもなく、今は雰囲気になれるためにずっと事務作業を続けている。今の所私は、居てもいなくても、どちらでも良い存在だから休みは多めだ。
「じゃあ明日、俺の家来い。」
「明日…?!」
「今日帰り一緒に帰ればええやろ？」
また無茶を言う彼に相変わらずだなと思ってしまった。
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Luna@スランプ気味(プロフ) - 彩結さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！ありがとうございます！ (2023年1月31日 21時) (
レス) id: d192e913df (このIDを非表示/違反報告)
彩結 - 初こめ失礼します！久しぶりにirisタグで作品漁ってたら出てきて読んでみたらすっごい良かったです！！それと､２周年おめでとうございます！ (2023年1月31日 19時) (レス) @page23 id: de9627e524 (このIDを非表示/違反報告)
Luna@スランプ気味(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます！展開迷子だったんですがなんとかここまで持ってこれました…wこれからも頑張ります！ (2023年1月11日 22時) (レス) id: d192e913df (このIDを非表示/違反報告)
あお - 更新ありがとうございます、ガチで神作だなって思いました……(誰目線)更新待ってます、頑張ってくださいっ(*´꒳`*) (2023年1月10日 22時) (レス) @page20 id: 6422e385c4 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - *祐霧*さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年11月27日 14時) (レス) id: d192e913df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Luna | 作成日時：2022年8月13日 19時
