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「北斗ってさ、色気あるよな。ほら、喉仏とか…」
樹の手が首に伸びてきて
思わず首をすくめる。
『な、何言ってんの、さっきから。
ほら、早くするよ！冬休み潰れても知らないよ？』
「それはダメっ！北斗との時間が無くなっちまう！」
いつも思う。
なんでこの人は、
こんなに愛情表現がストレートなんだろう。
サラッと胸が高鳴ることを
言ってくるから
不意打ちでくると
心臓がもたない。
『じゃあ早くするよ。樹の1番苦手な教科ってなに？』
そんなまっすぐな樹に
俺は素直に同じくらいの愛を返すことは
出来てないんだけどね。
「んー、全部？」
『特にだってば。』
「だーって、全部嫌いなんだもん…」
唇を尖らせるのは、
ちょっとだけ拗ねちゃった証拠。
子供みたいだけど、
分かりやすくて可愛いから
すぐ俺が折れることになる。
『あー、ごめんごめん。拗ねないで？
じゃあまず、課題がある数学からやろっか。』
だいたい前回のテストが終わってからの
最初の単元からだろうから、
まずはそこの基本問題から潰していくか、と
考えながらカバンから問題集を取り出す。
それを見た樹は、
「あー、それどこやったっけ？確かこの辺に…」
と呟き、
おそらく長い間使われてないであろう
綺麗な勉強机の棚を漁り出した。
前回のテストのときも
同じようなこと言ってたから、
今回もそうだろうな、とは思ってたけど…笑
案外あっさりと見つかり、
さっそく勉強を始めようと
樹の向かい側に座ると
「え、なんでそっち？こっち来てよ。」
自分の隣をポンポンと叩いて
俺を呼ぶ。
大人しくそこに座り
樹を見ると、
満足気な顔をして
問題集と向かい合う。
自力で解く気はあるんだな、と思って
様子を見てたけど
なかなかペンが進まない。
そして、
ものの数分でゆっくりと俺の方を振り返る。
降参、の合図だろうか？
『わかんない？』
と聞けば、躊躇なく頷く。
『どこ？』
樹の手元に問題集を覗けば
本当の基本問題で、
覚悟してはいたものの
今回の闘いは長期戦だな、と
改めて腹を括った。
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ままゆみ(プロフ) - 今日は👋😃ひまわり、楽しい設定ですね🥳治安悪い所じゃ収まらないこーちさん格好いいです😆是非続きを読ませてもらいたいです🎵ほっくんは何で一人ぼっちなんでしょう🤔 (2021年11月2日 17時) (
レス) @page27 id: 1b1dcef5dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆありんこ(プロフ) - 書いてくださってありがとうございます！もちろん続きも読んでみたいです！ (2021年10月30日 0時) (レス) id: 866ff272fc (このIDを非表示/違反報告)
名前しずく(プロフ) - ひまわりの続きが読んでみたいです！ (2021年10月29日 7時) (レス) @page27 id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)トビウオ(プロフ) - ほくろさんのお話すごく好きで、ひまわりの続きすごく気になります！ぜひお願いします (2021年10月28日 22時) (レス) @page27 id: 62e09a3b7c (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - 「ひまわり」の長編読みたいです！！！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page27 id: c1496c3c8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほくろ | 作成日時：2021年10月6日 19時
