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『ごめん、樹。頼んだ。』
「お疲れ、任せろ。｣
樹が走り出したのを見おくると
どんどん足の痛みが増してくる。
立っていられなくて
思わず座り込むと
「北斗！！｣
俺の大好きな声が聞こえた。
『しんたろ…』
安心からか涙が零れそうなのを
必死にこらえて、
俺の元に駆け寄ってきてくれた
慎太郎の腕を掴んで名前を呼ぶ。
「よく走りきったじゃん。偉いよ、北斗。
…足、怪我した？｣
横に座って俺の頭を撫でながら
優しく声をかけてくれる慎太郎。
『…うん、ちょっとだけ、やっちゃったかも…』
正直にそういうと
慎太郎の綺麗な顔が歪んだ。
自分で言うのもなんだけど、
慎太郎は俺のことが大好きだから
俺がこけたとき
きっとその場で俺を抱きあげようとしてただろうけど、
俺の「自分の手でアンカーにバトンを繋ぎたい｣って気持ちを察して
俺が走りきるまで
我慢してくれたんだろうなと思う。
実際、俺がゴールに来てから
視界の端で一目散にこっちに駆け寄ってくる
大好きな人が見えたから。
「痛いよな、ごめんな、可哀想に…
ちょっと一旦救護テント行こう。｣
慎太郎の方が痛そうな顔してる。
おそらく怪我してる足で
歩かせたくないんであろう慎太郎の腕が
俺の背中と膝裏に回り
そのまま横抱きにされて
救護テントの方へ運ばれる。
振動が足に響く。
脈に合わせて
ジンジンと痛む足に耐えるように
慎太郎の肩に顔を埋める。
椅子に座らされる感覚がして
落ち着く匂いと温かさが離れていく。
とっさに腕を掴んで
立っている慎太郎を見上げると
やっぱり優しい顔をして
「大丈夫だよ、ここに居るから。｣
と、笑いかけてくれた。
走ってくる保健室の高地先生。
「ごめんね、松村くん。ちょっと靴脱がすねー？｣
痛い方の足をもうひとつの椅子にあげると
そちらの靴を脱がせてくれた。
慎太郎が靴下もゆっくり下ろすと、
見事に腫れていた。
うーわ…最悪…
それを見ると
余計に痛くなったような気がする。
「ちょっと冷やすから冷たくなるよー｣
声をかけながらその足に
アイシングバッグをあててくれた高地先生に
『ありがとうございます…』
と、お礼を言いながらも
痛みは無視出来なくて、
隣にしゃがみこんで
ずっと手を握ってくれている
慎太郎に抱きつく。
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ままゆみ(プロフ) - 今日は👋😃ひまわり、楽しい設定ですね🥳治安悪い所じゃ収まらないこーちさん格好いいです😆是非続きを読ませてもらいたいです🎵ほっくんは何で一人ぼっちなんでしょう🤔 (2021年11月2日 17時) (
レス) @page27 id: 1b1dcef5dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆありんこ(プロフ) - 書いてくださってありがとうございます！もちろん続きも読んでみたいです！ (2021年10月30日 0時) (レス) id: 866ff272fc (このIDを非表示/違反報告)
名前しずく(プロフ) - ひまわりの続きが読んでみたいです！ (2021年10月29日 7時) (レス) @page27 id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)トビウオ(プロフ) - ほくろさんのお話すごく好きで、ひまわりの続きすごく気になります！ぜひお願いします (2021年10月28日 22時) (レス) @page27 id: 62e09a3b7c (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - 「ひまわり」の長編読みたいです！！！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page27 id: c1496c3c8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほくろ | 作成日時：2021年10月6日 19時
