episode144 ページ44
SEHUN SIDE
僕を見てるみたいだった
ヌナのため、なんて言って
ほんとは捨てられたくなかった僕のためだ
ヌナにいらないって思われたくなかったんだ
僕はずっとヌナが好きな自信があったから、僕がまた探せばいいなんて思ってた
ヌナが優しいことを知っていたから、ヌナが心配してくれることなんて知っていたから
僕は当然のようにあんなひどいことをしてしまった
どれだけヌナが好きかを伝える前に、僕はいつもヌナにばっかり求めてた
あの映画を見て僕は思い知ったんだ
僕がどれだけわがままでひどいやつだったか
ヌナがどれだけ辛い想いをしたのか
あの頃の僕たちの耳に届かなかった言葉たち
今はなんでだか僕の耳に、目に張り付いて離れない
映画館を出て、細い道を2人で歩く
とぼとぼ帰る帰り道
僕は居ても立っても居られなくなって立ち止まる
SE「ヌナ、ごめん。」
『ん？』
優しく振りかえるヌナ
その顔もその空気もその優しさも
僕には必要で大好きなもの
SE「掘り返すわけじゃないけど、僕
…捨てられるんじゃないかって思ってたんだ」
あの時ずっとそう思ってた
あの時ずっと、僕は恐れていた
大きくなる愛がとても、怖かったんだ
ヌナは目を見開く
そしてすぐこう言った
『人は人に捨てられたり、過去に取り残されたりなんてしないよ
自分を捨てられるのと、いろんなことを過去にできるのもいつも自分だけだ
もうやめる
セフナを許さないのもうやめる
あの日に立ち止まるのはもうやめよう
私も
…セフナも』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 330人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miii(プロフ) - みほちんさん» コメントありがとうございます！ベクフンペンさんなんですね(^^)楽しみにしていただけて、光栄です！更新頑張ります！ (2016年7月2日 11時) (
レス) id: 51c95e82cc (このIDを非表示/違反報告)
みほちん(プロフ) - 変な文章にってますね^^;すみません。。最高のｼｭﾁｭｴｰｼｮﾝですね(^^)です（苦笑） (2016年7月2日 8時) (レス) id: a1999e4ac8 (このIDを非表示/違反報告)
みほちん(プロフ) - ﾍﾞｸﾌﾝﾍﾟﾝとして最のｼｭﾁｭｴｰｼｮﾝですね(^^)更新、楽しみにしてます♪ (2016年7月2日 8時) (レス) id: a1999e4ac8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
