ひまわり 2 (ページ8)

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episode57 ページ8

SEHUN SIDE

『で、なんで保健室来たの？
怪我でもした？』
さらっと話題を変えるヌナ

SE「あ、えっと…」
不思議そうに目を丸くしてこちらを見る

SE「…文化祭一緒に回りませんか？」
語尾がどんどん小さくなってることには自分でも気づいていた

『文化祭？』

SE「はい」

『いいけど、ベクもいるよ？』
ヌナの口から出るベクって言葉がなんだかすごく嫌だった
2人でですって言いたいけど、なんて言ったらいいのかな
どうやって伝えたらいいのかな

僕が少し戸惑っていると、不意にヌナの携帯と僕の携帯が少しズレて鳴る

ピピピッ

ごめんね、と一声かけてヌナが携帯を見るから
僕もコクっと頷いて今振動した自分の携帯を開く

〝セフナ、Aには俺から断っとくから
頑張れ〟

ヒョン…
本当に凄いや、ヒョン
まるでどこかで僕を見てるみたいだね

『あ、そういうことか』
ヌナの声が聞こえて、僕が顔を上げるとヌナと目があった

SE「どうかしましたか？」

『ベクに頼まれたんでしょ？文化祭回るの
私1人でも平気だから、好きな子と回っていいんだよ？』

どうやら、多分同じタイミングで入ってきた連絡はベキョニヒョンからヌナへのお断りの連絡らしく
ヌナは僕がその埋め合わせに登場したと思っているらしい

分からず屋な、ヌナ

それでも、そんなところも
あっという間に好きの一部に変わってくんだ

こればっかりは仕方がない

SE「好きな子と回りたいから、ヌナを誘ったんだよ」

多分ヌナの好きな子って、友達とかの意味だったんだろうけど
僕の‘好き’今、全力でヌナに向かってるんだからね

どうやらヌナのことになると、僕は僕らしくなくなってすごく大胆になることができるらしい

…同時に顔はとてつもなく熱いけど