ひまわり 2 (ページ7)

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episode56 ページ7

SEHUN SIDE

ドアを開けた瞬間、回る椅子に腰掛けて眠っているヌナがいた
その顔は陽に照らされてとても綺麗で、なんだかすごく切なくなる

僕が一歩中に入ると、パッと開かれた目

『あ、セフン君』
名前を呼ばれただけで顔が熱くなる

SE「すみません！
起こしちゃって」

『いえいえ
暇すぎていつも寝ちゃうの』

僕の学年は昼休みが当番でヌナの学年は放課後が当番って決まってる

昼休みはそれなりに人が来るけど、どうやら放課後はあんまり人は来ないらしい

SE「じゃあ部活が始まるまでたまに遊びに来てもいい？」
ぽろっと出た僕の本心
僕こんなこと言えるんだなって言葉にしてから冷静に思った

『え？
別にいいけど、暇だよ？』
不思議そうな顔のヌナ

SE「いいんです
ヌ、ヌナといたいだけだし」
言った、言ってしまった
こんなこと言うつもりじゃなかったけど
多分ものすごく顔が真っ赤だろうけど

言わずにはいられない
ヌナを好きにならずにはいられないんだ

『セフン君ありがとう
私人見知りなんだけど、セフン君とはあんまり気を使えずに話せるから嬉しいや』
そうやって、少しだけ笑うから
少しだけ、僕に笑いかけるから

僕も曖昧に笑い返す、本当に曖昧に

意識されてないのかもしれないなんて思うのは悲しくて
気が合うって意味かもしれないってわざと思ってみることにする

止まらないドキドキが常に僕にはあって

その裏にいつもぴったり切なさがくっついてる

ねぇ？ヌナ

どうしたら僕を好きになってくれる？