ひまわり 2 (ページ50)

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episode99 ページ50

JONGIN SIDE

…来ない

さっきから耳は全開に開けてるけど、ちっとも声が聞こえない

…なんで来ないの

「ジョンイン君」

その声にパッと振り向くと、見慣れた男が立ってた

はぁ、ハズレじゃん

そう思って前に向き直す

TM「ちょっと、ちょっと
完全スルーはやめてよ」

JI「…チャニョリヒョンかと思った」

TM「え、なにそれ？！
ひどくない？」

テミナの話も言葉も全部吸収されることなく流れていく
今頭の中に巡るのは、さっきからずっと

なんで来ないの

ばかりなんだけど

っていうか、おかしいじゃん

今まで酷い態度とってても怒らなかったじゃん

それを今さら怒って、あの人が来ないんだとしたらガキじゃん
って悪態はもう何回目だろうか

チラチラ見て廊下を確認すると、4人のうちの1人も通らない

不安だけが心に積もって、ため息を１つこぼす

ガラガラ

扉の音に視線を寄せた

SE「2人共おはよう
もう門閉められそうだった～」

ふにゃふにゃ笑顔で、ふにゃふにゃな小さいカバンを持ったセフナが入ってきた

TM「おはよう、セフナ
ギリギリセーフだね」

その言葉にふにゃっと笑って、お腹すいちゃったと言いながら自分の席につく

その姿はやっぱり人を惹きつけるものがあって、あの人もそうだったのかな

って考えなくていいことまで考えちゃって

ため息が真っ黒になっていくような、そんな気がした