ひまわり 2 (ページ49)

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episode98 ページ49

YOU SIDE

『ねぇ、ベク』

BK「なんだい」

『これやばくない？』

BK「ん、多分やばい
とりあえずチェン達に先行っといてって行っとくわ」
そう言って、器用に片手で携帯を触るベク

私の家もベクの家の家族も今日は朝早くから仕事に行ってしまったせいで、まさかの2人して小学生以来の寝坊をしてしまった

ベクが起こしに来た時、私はまだ夢心地だ
私が夢心地の間、ベクはすでにこの現実に冷や汗をかいていた

慌てて準備したものの、もうすでに登校時間には間に合わない時刻

BK「まぁ、たまにはいいんじゃない？
ゆっくり行こう」

『うん、しょうがないよね』

長く引きずらないのにが、私とベクの特徴である
まぁ、こればっかりは少しばかり反省したほうがいいような気もするけど

BK「ってかさ、昨日のご飯俺…」

『あ！』

BK「な、なに？！びっくりするじゃん
まだ俺の話オチまでいってないし」

『それどころじゃない！』

BK「それどころじゃない？！
失礼なやつだな、なかなかおもしろい話しようとしてたのに」

『そんなことより、今日ジョンインくんのとこ行けないじゃん』

BK「そんなこと…
ん、あ！本当だ
まぁ別にいいんじゃない？
ほら、なんだっけ
会えない時間が愛を育てる的な言葉あるくらいだし
ちょっとぐらい何か育つかもよ」

少し小馬鹿にして行ったつもりが、横でナイスアイデアなんて目をキラキラさせられたら

だろ？なんて言うしかないよね
って思ってるベクを私は知らない