ひまわり 2 (ページ44)

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episode93 ページ44

JONGIN SIDE

帰り道

チキンを数羽買って歩く

TM「ジョンイナはセフン君とヌナが付き合ってもいいの？」
いきなりのテミナの質問
チキンを食べる手が一瞬止まったけど、すぐ動き出す

JI「……別に」

TM「えー！嘘だー！」

JI「…なんでこんなこと嘘つくんだよ」
なんで俺がセフンとあの人が付き合うことを嫌がるわけ？
テミナは俺が、
…あの人を好きだとでも思ってるわけ？

TM「なに焦ってんの？？
ジョンイナ、ヌナ苦手なんでしょ？
だからどうでもいいって適当に流されると思ったんだけど」
目の前でクスクス笑うテミナ
その顔はよくいたずらした後に見る顔

あ、最悪
カマかけられた感じか

JI「うざ」
強がりでガキ臭い俺の言葉
テミナにはなんでもばれているから、何にも通用しないことは分かってるけど

TM「うざとか言わないの！
なんで隠すかなー？
微妙に自覚はあるんでしょ」
もう認めちゃいなよ、って笑いかけてくる

JI「なんの」
あながち分かっているけれど、俺から先に口にするのはなんでだか性に合わない

TM「ヌナのことだよ
好きなの？」

好き？

それはどうだろう

そりゃ、少なからず特別だとは思うけど

どこからが好意で

どこからが尊敬で

どこからが友情で

どこからが愛情だと言うのか

その切れ目はちっとも明白じゃないから

俺はこのテミナの質問にうまく答えられない

質問の意味は分かるのに、うまく頭が働かない

ただ、好きだと言う自信も根拠も俺には持ち合わせてなかった

JI「分からない。」
自分のことが分からないなんて、ありえないって思うけど
それでもやっぱりよく分からない

それと同時に、好きじゃないっていうことも言えやしないけど