ひまわり 2 (ページ5)

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episode54 ページ5

SEHUN SIDE

SE「ヒョン、どうしたの？」
今の僕は変じゃないかな

今の僕は少しぐらいかっこよく見えてないかな

BK「だーかーらー、迎えに来たの

あ、A
これ！紹介したい後輩」

『あ、そうなの？
よく教室来るじゃん、私見たことあるよ
さっきもプリント見せてもらったしね』
そうやって僕を見て首を傾ける
やっぱり目が合うだけで、心臓がうるさい

BK「へ～、意外
周り見てないように見えて見てるんだな」

『うるさいよ、もう帰っていい？』
少しだけ驚いた顔をしだけど、すぐにいつもの表情に戻る

BK「ダメに決まってんじゃん
ほれ、セフナ挨拶しな？」

ベキョニヒョンの言葉にコクコクと頷く
いつも通りじゃない僕をニヤニヤ見てるヒョン
今はそれどころじゃないけど

SE「あ、あの！
僕1年生のオテフンです」

…、しまった
やってしまった

隣のベキョニヒョンも半笑であちゃーって顔をしてる

こんな大事な場面で噛むなんて、本当に最悪

『セフン君ね、よろしく』
目の前の僕の好きな人は僕の失敗に気づいているのか、気づいていないのか

僕の好きな笑顔で笑うから、噛んだことなんてどうでもよくなる

SE「セフンでいいです！
僕年下なので」

『あ、そうだった
なんかベクより大人っぽいから、たまに敬語になっちゃうよ』

BK「おい！人のこと言えないだろ
俺がセフナの下に見えるなら、Aも一緒だよ」

『はい？なに言ってんの』

なんだか目の前で仲良くケンカする2人がおもしろくなくて、勇気を振り絞って声を出した

SE「あの、…ヌ、ヌナって呼んでもいいですか？」
僕の声を聞いて、ニコッと笑って頷くヌナを
初めて僕のものにしたいと思った

女の人を目で追うのも、話しかけたくなるのも実は初めてで

ダンスしている時に誰かの顔が浮かんでくるのも初めてで

誰かを好きになるのも初めてで

僕だけのものしたいのも初めてで

多分僕の初めては、ほとんどヌナが持って行っちゃったんだよ