ひまわり 2 (ページ35)

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episode84 ページ35

YOU SIDE

CY「え、そうなの？」

CH「だからなんで先にチャニョラが反応するわけ」
半笑いのチェンがそう言う

CY「ごめんごめん、つい癖で」
ニコニコしながらそう言うチャニョラ
厄介な癖だな、なんて思ったことは秘密だ

BK「ほんと、それ
で、どうだったの？」

『え、だから横に座ってただけ』

BK「じゃないだろ？
なんか言いたいことあったんじゃないの」

…さすがベク、バレバレじゃん
その得意げな顔はちょっといらっとくるけど

『うーん…
なんていうか本当に素敵な子だと思って』

BK「素敵？」

不思議そうに首を傾けるベク

目をパチパチされるチャニョラ

なんだか読めないチェン

『うん
不器用だけど、すごく優しいし』

まぁ、いっか
今は話を聞いてもらいたい気分だし

CY「だろ？」

『知ってたつもりだったけど、あんなに分かりにくい優しさをいっぽい持ってたのは今日気づいたよ』

CH「今日？」
やっぱり読めない顔をするチェン
今日はあんまり眉毛が下がってないんだね

『今日。』
かけられたブレザーも少しだけ近くに座っていたことも、ただただ話を聞いてくれていたことも優しくない言葉で優しくしてくれたことも
私が目覚めた時、肩を少し下げてくれていたことも多分きっと優しさでしょう？

私ちゃんと気づいていたよ

ちゃんと分かってたんだよ

BK「…そっか」

なんだか暖かい私の気持ちとは別に私の言葉にひどく悲しそうな顔をしているベクになんだかすごく変な感じがした