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episode73 ページ24
BAEKHYUN SIDE
CH「なー？
さっきのジョンイナなんか変じゃなかった？」
CY「あー！
それ俺も思った！眠かったのかな？」
…君たちは本当に鈍感だね、って言ってやりたくなるほどだよ
平和な会話を繰り広げながらタラタラと教室へ戻る俺たち
俺の気持ちはどちらかというと限りなく黒に近いグレーで、ため息ばかりが溢れる
＊
教室に戻ればおじいちゃん先生の古典の授業
すみませんって言いながら入れば
あんまりやんちゃするなよー、の一言で終わり
席について隣を見ると爆睡している様子のA
その姿に俺はまたため息をついて、頭をツンツン叩く
BK「はぁー、寝てる暇なんてないんじゃねぇーの」
聞こえるはずがないのにそう言ってみる
太陽の光に照らされて反射するAの髪
陽だまりが俺にも届く
こんな日は、思考回路が勝手に巡る
俺はジョンイナを好きなAもセフナを好きなAも俺は知っているから
きっと多分、これからお前はいっぱい悩んで
いっぱい泣くんじゃないかなって思うと気が気じゃないよ
ジョンイナと付き合いたいわけじゃないって、屋上でチェンに言ってたけど
それってセフナのせいでしょう？
お前はどうしたい？
セフナが現れた今、お前は一体何を望むの
俺はあの時決めたんだ
だから、全力でお前の幸せを応援するよ
もう泣かないで、セフナがいなくなった日みたいに泣かないで
俺の無力さだけが手のひらに残るから
そばにいると約束するから
できるならば、もう泣かないで
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