今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:179,006 hit
小｜中｜大
episode72 ページ23
JONGIN SIDE
さっきからAやらヌナやら聞こえるけど
それは俺の知っているあの人のことなのだろうか
あの人の名前が呼ばれるたび、セフナにヌナと呼ばれるたび
ぐっと心が掴まれたような感覚になるのはなんなんだろうか
ベキョニヒョンが帰り来る？って聞いた時
素直に嫌だって思ったんだと思う
よく分からないまま、ダメだよって言って
とっさに浮かんだ今日の約束を持ち出したけど
自分の中ではあの時あっという間でよく分からなかったけど
多分、きっと嫌だったんだと思う
セフナとあの人のこと何にも知らないけど
セフナの腕に光る水色の数珠とあの人の手に光る桃色の数珠
あの時あの人が触れた桃色の数珠
なんだかそれだけである程度分かってしまったような気がした
こんなに洞察力のあるタイプじゃないはずなのだけど、目にちらっと映った水色の数珠を見逃すことなんてできなかった
モヤモヤ
モヤモヤ
テミナの後をついて屋上に向かう
テミナが開けた扉から差し込む光
やけに眩しくって、やけに暑い
ムカムカ
ムカムカ
これがなんなのか、分からないけど
セフナがヌナということも
セフナが会いたいということも
どうしてこんなにもイライラするのか
見えそうで見えない答え
見つけてしまえばもう元には戻れないのに
もう見つけてしまいたいと思う俺がいる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 322人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
