ひまわり 2 (ページ21)

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episode70 ページ21

SEHUN SIDE

～TIME NOW～

…ベキョニヒョンがいる

うまく頭が働かないけれど、それだけはくっきりと濃く見えて
スローモーションの周りの中でも、それだけは早く見えた

ヌナがいる？

ヌナに会える？

あの頃僕が子供みたいな選択しかできなくて、傷つけてしまったかもしれないけど
もしかしたら、もう忘れられてるかもしれないけど

それでも僕はヌナを忘れた日は1日も無い

BK「会えるよ、Aここの生徒だから」
こだまする声に、じわっと心が熱くなる

やっと、やっと
ヌナに会える、そしてやっと謝れる

なにも言えずに消えたこと

どれだけまだヌナが好きだということ

調子がいいのも、不誠実なのも分かってるけど
僕は、僕にはヌナしかいないんだ

キーンコーンカーンコーン

「あ、チャイムだ
とりあえず教室戻るか」
そう言うのはベキョニヒョンの隣にいた口角が上がった人

「えっと、そうだね
ベク行こう」
そう言うのは背の高い目の大きな人

BK「ん
セフナ俺のクラスにあいついるけど、帰り来る？」

うん

そう言おうと思ったのに遮られる

JI「今日はダメだよ」

「え」
驚いた声を上げる僕以外の人たち
僕が驚く前に、こんなにもみんながびっくりするということは意外な一言だったりするのかな

JI「え、じゃないよ
今日は音楽部行くんでしょ」
ブレイクダンス3人でするって言ったじゃん

そう言って顔をそらすジョンイナ

あ、そっか
約束してたね

SE「そうだった！
ヒョン明日にするよ、ヌナに会うの」
本当は今日がいいけれど、僕にもそれなりに心の準備もいるよねなんで自分に言い聞かせた

BK「…あ、うん
了解」
まじでそろそろ帰らなきゃって、唖然とした顔のまま去っていったヒョンたち

対照的に、取り残された感の強い僕たち