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episode67 ページ18
BAEKHYUN SIDE
セフナの家の前は俺の家からそんなに距離はなくて、走って10分ぐらい
着いてすぐにセフナの家の前に立ち尽くすAを見つけた
その目は赤くなっていて、頬は濡れていた
BK「A！」
大きな声で呼ぶと、色を失ったような目でゆっくりとこちらを向く
『…ベ、ク』
俺を視界にとらえた瞬間、Aの目からポロポロと涙が溢れる
BK「ここにいる、俺はいるよ」
とりあえず状況掴めないままだけど、こんなに取り乱しているAを前に
そんなことは問い詰められしない
動く目線でセフナの家を見れば、もぬけの殻
置いてあったバイクも、家の前の表札も
セフナの飼っていた犬も、窓から見えていたカーテンも全て無くなっていた
どういうことだよ
そう思っていると、少しだけAが近づいてきた
俺は優しく優しくAに触れる
ただそばにいて、背中に手を添える
時より撫でて、時より肩を引き寄せる
こんな子供みたいなあやし方しかできない俺を
こんな何にもできない俺を
頼りに立っているAを見てひどく心が痛む
俺の手じゃ拭いきれやしたいその涙
俺の手が小さいから？
それとも俺が、セフナじゃないから？
綺麗な目からポロポロ溢れるその涙
おい、セフナ
どういうことだよ、大切にするって言っただろ
一体お前どこに行ったの
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