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episode65 ページ16
SEHUN SIDE
僕とヌナが付き合ったのは、文化祭の日
あのあとすぐにベキョニヒョンに報告しに行ったっけ
大切にするって、伝えたらベキョニヒョンすごく喜んでくれた
その日から僕たちはいろんなところに出かけた
初めてのデートは映画に行って、ヌナが見たいって言ってたラブストーリーを見に行った
2人して爆睡したのは今でも笑える
その帰りに初めて手をつないだ
あの時のドキドキは今でも鮮明に覚えてる
海に行った時は、2人して日焼けしすぎて当分服が擦れて痛かったよね
初めてのキスはヌナの家の前だった
触れたくて、触れたくて
ヌナの唇に触れるともう僕は天にも昇る気持ちだった
初めての喧嘩は確か僕がヤキモチをやいて不機嫌になっちゃったんじゃなかったっけ？
僕のって印が欲しくて、仲直りと誕生日を合わせて桃色の数珠をプレゼントした
ちゃっかり僕はお揃いの水色を買った
2人で帰った帰り道も
タラタラと寄り道したあの日も
初めて2人がひとつになった日も
笑った日も泣いた日も
寂しかった日も切なかった日も
どんなに時が流れても僕にとってはきっと消えはしない宝物で
ヌナは僕にとってなくてはならない宝物で
ずっとそばにいるって、そばにいれるって
勘違いしてた
僕たちはまだまだ子供で、弱くて
ちっぽけだった
…ヌナと出会って1年と少しがすぎた夏休み
僕はヌナの前から姿を消した
思い出とお揃いの数珠だけ持って、誰にも何も告げずこの街を去った
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