ひまわり 2 (ページ14)

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episode63 ページ14

SEHUN SIDE

体育館で行われていた出し物はいつの間にかグラウンドに移ってて
今グラウンドで行われているだろう出し物の音が大きく響いて聞こえる

人通りはないから悪くないけれど、静かな場所とは言いにくい

そんな中で会話の途切れる僕たち

でもヌナと僕の間に流れる沈黙もちっとも嫌じゃなくて、むしろすごく幸せな時間に感じる

今度は誰かが歌っているらしく、綺麗な声が聞こえてきた

『あれ？この声、ベクだ』

SE「え？

………………本当だ」

遠くから聞こえる歌声

〝날 안내해줘
僕を案内して

yeah 그대가 살고 있는 곳에 나도 함께 데려가줘
君が住んでいるところに、僕も連れてって

oh, 세상의 끝이라도 뒤따라갈 테니
世界の果てでもついて行くから

부디 내 시야에서 벗어나지 말아줘
どうか僕の視界からいなくならないで

아침이 와도 사라지지 말아줘 oh
朝が来ても消えないで

꿈을 꾸는 걸음 그댄 나만의 아름다운 나비
夢を見る足取り、君は僕だけの美しい蝶〟

この歌はヌナのが好きだと言っていた歌
そして、それを聞いて僕の特別な歌になった歌

ベキョニヒョン、世話の焼けるマンネでごめんね
僕やっぱり諦めるなんてことはできないから、ただそばにいるだけなんて嫌だから

もう一度伝えてみようと思う

自然と伸びた左手が小さなヌナの右手をぎゅっと握る

ヌナが優しく握り返してくれて、ベキョニヒョンの優しい歌声が背中を押してくれる

今の歌が僕の心にリンクしたように、僕の気持ちがヌナにリンクするように

深呼吸する

高鳴る鼓動に飲み込まれぬよう、深く深く

行け、僕

SE「Aヌナ」

『どうしたの？』

SE「…僕やっぱりヌナが好きなんだ

そろそろ僕のものになってよ」