ひまわり 2 (ページ13)

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episode62 ページ13

SEHUN SIDE

『セフナー？』

SE「あ、ごめんヌナ」
目的地も定めず、部室から出て無言で歩き続けていたらヌナが僕の服をちょびっとだけ引っ張った

『大丈夫
ところでどこに向かってるの？』

SE「何も、考えてなかった」
やばい、僕何してるんだろう
ちゃんといろいろ考えておいたのに

『だろうなって思った
よし、なんか食べ物買って静かなところで食べよう』

SE「…うん！」
ダメな僕を年下扱いするんじゃなくて、自然に接してくれるから嬉しくて
ヌナといると僕は苦手なことも頑張れるし、かっこよくいたいって思えるんだよ

『やきそばー、たこやきー、フランクフルトー、あとわたがしとそれからー』

SE「…ヌナ、とりあえず一回食べようか」
大人っぽく見えるのに、実は結構食い意地はってるところも
口調は冷たいけれど、とっても優しいところも
僕だけが知ってればいい

ヌナのいいところなんて、誰も気づかなくていいんだ

『あ、そうだね』
そうやって無邪気に笑う顔に、僕は強くそう思った

＊

『おー、セフナ！
ここベストポジションだね』

SE「でしょ？」
自信あり気に言ってみる、まぁ自信あるんだけど
ここは体育館の裏でヒョンたちが言うにはベスト告白プレイスらしい

きっとここなら静かだから、ヌナと2人だけでいられるよって教えてもらった

壁にもたれて座るヌナの横にいつもより少しだけ近く腰掛けてみる